昨晩のNY市場は大幅な下落で幕を閉じた。
10日続落となったダウは1121ドル安、42326ドルと一気に11月頭の水準まで下げた。
60日移動平均線をノンストップで下抜け、120日移動平均線の少し上で止まっている格好。
これは少なくとも一時的にでも120日移動平均線にタッチする可能性はあるだろう。
このタイミングでの下落は底打ちも早いと思いたいところだが、まずはこの後のダウの先物や今晩の動きを待つことになる。
利下げは織り込み済みだったはずだが、来年の利下げ予定の後退が、予想はされていたもののこちらは織り込めていなかったということもあるだろう。
正直想定の範囲を超えた下落ではあるが、これで11月に空けた窓がほぼ埋まったところを見ると、この辺りでそろそろ止まることになるのではないだろうか。
そもそも大統領選が無ければ10月後半からの下げもなかっただろうし、11月と12月に出来た2つの山も出来なかっただろうことを考えると、この調整は仕方なかったのかもしれない。
本来のクリスマス商戦やクリスマス休暇の需給がかなり歪んていたと考えれば納得できるのではないだろうか。
ナスダックもここまでの流れから一転しての下落。
こちらは下値支えが見えない位置での引けとなった。
ダウが続落続く中で情緒を続けていた分、下げのタイミングだけ合わせたような恰好になってしまった。
60日移動平均線はまだかなり下なので、今の位置を支えるにはちょっと遠すぎる。
ここは20日移動平均線まで強引に戻るか、このまま下げていくしかなさそうな雰囲気だ。
ここのところNASDAQ100の採用関連で盛り上がっていた分もあって、需給バランスの訂正が一気に入ってくることになりそうだ。
先物午前4時過ぎの急落で730円安、一時38300円台を付ける
夜間先物取引はNYの急落を受けて730円安、38470円での引けとなった。
一時38300円台まで下げたが、綺麗に120日移動平均線に乗った形での引けとなった。
ただ、この下げが1日で終わるかどうかは今日のざら場次第ということにもなる。
最終的に戻せるなら下髭となるのだが、週末となる明日の動きは正直期待し辛い。
とは言え下げた位置としては十分とも思えるので、少し長いスパンで考えれば、今日明日の下げは行き過ぎとなる可能性が高いともいえる。
ここは冷静な判断が必要だろう。
一方、これを受けて日経平均は当然のことながら続落でのスタートとなる、
38470円台はやはり120日移動平均線付近なので、寄り付きこと高い位置で始まるだろうが、9時半を待たず38700円は十分割れてくることになるだろう。
先物の動き方にもよるが、38600円前後の揉み合いもあるだろうが、最悪は38300円割れも考えておくべき値段だろう。
この下げは短時間で底を打つようにも思うが、少なくとも明日までは影響すると考えた方が良さそうだ。
その上で、来週戻りがあるかどうかだが、それは今日の投げられ方次第といったところだろうか。
一瞬のリバウンドを狙うなら、買いのチャンスは今日明日だろう。
残念ながら掉尾の一振は予想通りとはいかなかったが、この下げに対する買い戻しが来週入るなら、それで我慢することにしよう。