続落のダウ、200週線が支えとなるか

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昨晩のNYは続落。

ダウは107.10ドル安の30076.68ドルで、一瞬だけ30000ドルを割る場面も。

NASDAQは153.39ポイント安、11066.81ポイントでこちらも3日連続の下落となっている。

ダウは直近8月の高値からおおよそ13%の下落、NASDAQに至っては15%以上の下落で、短期間のこの下げ方は現在の米国経済の先行き不透明感を表していると思われる。

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給与水準は維持、金利と物価は上昇継続

昨年からの米国経済成長は著しい上昇を成し遂げているが、今年に入ってそれが偏り始めた。

以前から燻っていたインフレ懸念と金利の引き上げといった懸案事項が、ロシアのウクライナ侵攻で一気に顕在化した格好だ。

幸いなことに、昨年度の米国の成長は、すべてが上手く行き渡っており、それは失業率の低下に表れている。

しかしながら、今年に入ってインフレ懸念が騒がれるようになったところでウクライナ侵攻が始まり、一気にバランスが崩れ始めた。

企業は好調な業績を維持しつつも、オイル高から始まった資源・コモディティの高騰には、生産企業への原価高の要因となり収益を圧迫し続けている。

物価も上昇を始め、それに対してFRBが金利の引き上げで対応しようとしたが、必ずしも全ての物価高騰の原因を金利で抑えることはできない。結果、金利上昇に伴ったグロース市場への影響はかなり大きい。

こうした中、FRBは金利引き上げを継続しているが、ロイターのニュースでは、住宅ローン金利が6.29%(30年固定)と14年ぶりの高水準となっているなど、金利上昇による悪影響も目立ってきている。

果たしてFRBの思惑通り、インフレ抑制に金利引き上げは効果があるのだろうか。若干疑問に思っているところだ。

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ダウの底値はいくらか

日足チャートは日経平均もダウも移動平均線が悉く現在価格の上に位置しているため、下値支持線の手がかりがない。

そこで週足に目を移してみた。

週足でも75週移動平均線は遥か上なのだが、200日移動平均線がかろうじて下に位置している。

9月23日日本時間朝の時点で、29754ドル付近だ。

この辺りは一昨年の暮れに揉み合っていた価格帯の上値付近でもあり、30000ドルという節目の直下でもあるため、少なくともここをブレイクして行くにはそれなりの理由が伴わないとならないだろう。

そう考えると、30000ドル割れ〜29700ドル、行って29500ドルが当面の底値と考えても良いだろう。

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この下落はいつ頃まで続くのか

チャートだけを見ていると、そろそろ一旦下げ止まっても良さそうな位置ではある。実際、引け後のダウ先物などは若干買い戻しも入っている。

しかしながら、今晩も含め、来週も重要な経済指標が目白押しで、それらがこれまでの金利引き上げと物価高、資源高をどう表しているかで、ランディングポイントも変わってくると思われる。

特に、27日発表予定の新築住宅販売に関する数値や、29日の失業保険申請件数は注視する必要がある。

ここを抜けても、10月頭にはISM景気指数(製造部門、非製造部門)があり、貿易収支、雇用統計もあって、落ち着く暇もなさそうだ。

これらのうちいずれかがプラス要因となるのであれば、一旦そこで止まる可能性もあるのだが、今の所は失業保険申請件数は徐々に上昇しており、ISM製造部門景気指数も良い数値は望めなさそうで、プラスに働きそうなものは貿易収支くらいだろうか。

これらを考えると予測は難しく、10月もあまり期待は出来そうにないという判断になる。

ただ、10月後半からヘッジファンドの決算が絡んでくるため何かしら仕掛けめいた動くもあるだろうから、素直に流れに乗りつつ早め早めの判断で対応して行くのが今の米国市場との付き合いになりそうだ。

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