昨晩のNYはNVIDIA効果絶大、と言ったところだろうか。
メディアは景気指数が予想を上回る結果となったことを好材料とし、尚且つ雇用者統計が下がったことを利下げ期待に繋げて解説をしているが、正直都合の良い解釈の仕方に見える。
そう言った意味ではダウの方が本来の市場の状況を表していると思われるが、再来週のNYのSQが気になるところ。
来週はG7も控えていて世界的な為替や金利の動向にも注目する事になるが、NYはSQに向けて今の所上昇傾向で進んでいきそうに見える。
そう言った観点から、ダウは再度、40000ドル付近を目指すのかもしれない。
とはいえ、それもSQまでかもしれない、と考えると、今のうちから警戒はしておく必要があるように思える。
ナスダックはNVIDIA効果で大幅続伸、最高値更新となった。
AIを取り巻くハイテク部門の上昇もさることながら、やはりNVIDIAの一人勝ちの様相を呈している。
どこまで続くのやら、とは思うが明日、10分割となるので、そこまでで一服するかもしれない。
何れにしてもNVIDIAだけに限れば、人気化したまま半年1年は続かないだろうが、それでもなお、SQを挟んで上昇していく可能性はゼロではないので、個別株としては魅力があるが、ナスダック指数としては少々厄介な動き方になってきたなという印象だ。
先物440円高で日経平均は反発も39000円台に抜けるかどうか正念場
夜間先物取引は440円高、38960円での引けとなった。
下降トレンドとして引いた平行チャンネルの上限ギリギリのところで止まった格好だが、ここを抜けると再度上昇トレンドへ転換できる。
昨日の想定はこれをざら場に期待していたのだが、どうも最近は半日ずれてしまい、夜間取引をベースに考えなければならないように思える。
先物取引としては夜間取引が1日の始まりとも言えるので、そうなるのも頷けるのだが、ざら場の日経平均と半日ずれることで少々厄介になるな、と思う。
さて、これを受けて日経平均は今日は反発して始まりそうだ。
先物の動きからいきなり正念場となる39000円前後からのスタートになるのだが、これを早々に抜けて行くなら上一段上を目指せそうだ。
目先は39100円台だが、調子に乗ってくれるなら39400円台もあるだろう。
尤も、先にも書いた通り夜間取引の動きを基準に考えると、流石に1000円高はそうそう無いだろう、とも思えるので、そうなるとやはり39100円台が関の山だろうか。
そう考えると、下値も少し気にしておくべきで、前日の始値38660円付近まで、あるいは38700円前後は一応念頭に置いておきたい。
それ以上の下落はないと思いたいが、最悪、38500円まではあるかもしれないが、それを跳ね返して戻って来ることも今日は可能だろう。
何れにしても今日明日はSQ前の最後の仕上げにもなるだろうから、ここまできたら一度上げてもらえるのでは、と他力本願での想定となる。