昨晩のNY市場は反落となった。
ダウは248ドル安に沈み込み、前日の上昇分をすべて打ち消した格好。
これで天井圏でのもみ合いとなるか、調整下落への道に入るかの岐路に差し掛かっているとも言える。
今晩次第ではあるが、ここで下げると週明けも重たくなりそうは気配で、またここから下げ始めるとしばらく続きそうな形でもある。
昨晩発表となった新規失業保険申請数は予想を上回る増加という結果で労働市場に対する見方が割れているようだが、今晩の雇用統計に対してはやはり増加を想定している模様。
これにより今月この後控えている利下げに対して否定的とまではいかないものの、来年以降の利下げスケジュールに変更や調整が見えてくる可能性もあり、相場自体に対しては重たい雰囲気となりそうだ。
ナスダックも反落。
ザラ場では一時史上最高値更新となったが結果は34ポイント安となり結果陰線となってしまった。
そろそろ天井をつけてもいい頃合いかとは思いつつも続伸も期待していたところもあり、少々残念ではあるが、さてここからどうなるか。
ダウもそうだが今晩の結果次第で、反転下落となる可能性があるため、十分注意すべきところだろう。
一方でビットコインが高値を更新、一時10万ドル台に乗せるなど活況となっているが、実態の売買よりもオプション市場による影響が最近は大きいとも言われている。
そのあたりの関係性が今度どう影響していくかは注意したいところ。
先物60円安、日経平均は昨日に続いて重い展開となるか
夜間先物取引は一時39600円まで届いたもののその後失速し、結果は60円安の39330円となった。
天井を示唆するような格好が昨日に続いている様に見えるが、この後のざら場の動き次第では下降局面への転換も考えられる。
これを覆すにはざら場で少なくとも昨日の高値付近まで戻したうえで引ける必要があり、あまり材料のない中出の動きとなりそうな今日は、少々むずかしいかもしれない。
これを受けて日経平均は重たい展開が想定される。
昨日40000円トライのチャンスと書いたが結果は失速して陰線となり、40000円への挑戦失敗となった。
今日も先物の終値付近でのスタートとなりそうで、重たい展開が想定される。
12/3に上抜けてきたところまでは良かったが、今日下げていくと下値の支えは月曜と火曜の終値、39248円と39276円の2つとなる。
この狭いレンジでの支えが今日は頼みの綱となるが、これを割ると再び39000円割れから38700円台までの下げとなる可能性が高くなる。
一方でこの状況を打破するには昨日の終値はもちろんだが、始値の39610円から上を目指す必要があり、少々難しそうだ。
これをクリアできるかどうかが今日の焦点となるので、寄り付きからの30分と10時以降の動きに注目したい。