昨晩のNY市場は反落。

それでもダウは小幅安にとどまり、1ヶ月以上にわたる下降トレンドから反発した位置に留まった。
移動平均線の上での推移が続くなら、FOMCまでは安泰、と言いたいところだが、12月高値からの半値戻しはまだわずかに達成できていないので、油断はできないといったところだ。
経済指標はインフレにブレーキがかかったように見受けられ、少なくとも市場はそれを認識していると思われるが、それがポジティブに捉えられていくかどうかはまだはっきりしていない点が不安といえるろう。
ナスダックも反落となったがこちらは少々下げすぎた。

前日の上げを帳消しにした結果は、不安定さを助長する。
かろうじて窓の上限で止まっているので、今晩ここを割らなければ、と思うのだが、下支えとなる材料があるかどうか。
半導体やハイテク部門の下げ止まりが確定すれば、それが後押しとなるだろうが、そこの確認にはもう少し時間がかかりそうだ。
今日でそれが見られるかどうかは不明なので、週明けまでダウ以上に気を使うことになりそうだ。
先物340円安で昨日今日は行って来い、日経平均の底打ちも不明に
夜間先物取引は340円安の38330円と軟調。

引けにかけて一気に売られた格好で、なんとなく終値を合わせに行ったようにも見えるが、何れにしてもナスダック同様前日の上げ分を帳消しにした引け方になっている。
改めて9月30日からの平行チャンネルを引いたところ、概ねその下限で止まっているように見える。
ここまでの安値の間隔を見るとそろそろ下げ止まりでも良いタイミングなのだが、最悪は28日くらいまで続く可能性もあり、その場合はもう1週間この位置を起点にした上げ下げが続くことになる。
何れにしても今日は上値限定で反発できたとしても昨日の高値に届くかどうか、といったところだろう。
これを受けて日経平均の方は軟調な滑り出しとなりそうだ。

今週の安値が38300円付近なので、今日はこれを一時的でも割りそうな雰囲気だ。
仮に割ったとしても戻してこれるなら良いのだが、今の位置は先物のチャートとは違って下支えとなりそうなラインが無い。
ここは踏ん張ってもらうしかないといった印象なのだが、逆に言えば、ここを割ったら一段下での推移に変わる、といったラインもないので、如何様にもなるとも言える。
何れにしてもここは底打ちできるかどうかが重要なタイミングで、先物でも書いた通り最悪は28日頃までこの位置での揉み合いが続くことになる。
そのうえで、上値を考えるなら120日移動平均線の38659円、下値は先日の安値の38305円とその下は38000円のライン、となるが、最悪は11月28日の安値37801円だろう。
仮にそこまで下げたら流石に底打ち、と考えて良いのだが、その場合は戻り方によっては28日まで少々つらい日が続く可能性がある。
今日はかなり我慢を強いられる一日なりそうだ。
日経先物時間足チャート別強弱
この時間足別チャートは自前で作成したTradingViewのチャートを下にしている。
自前と言っても完全自作ではなく、以前に師事した方に教えてもらったオリジナルのチャートの書き方を参考にして、TradingViewで可能な範囲で再現したものだ。
参考までに5分足のものを以下に掲載する。

チャートの説明は別途するかもしれない。
- 5分足 最後の5分は下げ過ぎ、戻るとして38400円台前半の節目が多く抜けきれるかどうか
- 30分足 38420円、38470円を抜けられるなら次は38550円、その上は38600円まで
- 時間足 30分足と同様
- 4時間足 38500円が抜けられたら38770円が節目になる、下値は300円台より下は270円付近