昨晩のNYはダウ続伸、ナスダックも反発となった。
概ね平行チャンネルの下限に沿った様な形で動いている状況が続いているが、少なくともSQ直前まではこの様な状態が続くのではと思われる。
インフレは相変わらず懸念事項ではあるものの、景気が悪いわけでもなく、ある程度は許容できる状態。
利下げが遠のいたとの観測ではあるが、そもそも金利を下げることが目的ではなく、経済の安定が目的なので、必ずしも利下げの必要はない。
状況に見合った金利が設定されていればベストなのだが、その舵取りの難しさにFRBも苦労していることだろう。
ナスダックは246ポイント高と大幅反発。
こちらも平行チャンネルの下限に再び近づいて来ているが、ダウよりもブレは大きい。
相変わらずNVIDIAを中心とした半導体と生成AIが相場を支える格好になっているが、それらは間違いなく今年のハイテク部門の鍵でもあるので、当面は意識せざるを得ないだろう。
S&P500が高値更新となっているが、早晩、ダウもナスダックも更新が続いていくことになりそうだ。
ただし、FOMCの結果次第ではもう1度調整が入るかもしれないので、その点は注意をしておきたい。
先物380円高で1/3の戻り高値形成
夜間先物取引は380円高の38870円で取引を終えた。
3月7日のざら場高値40570円から一昨日の安値38060円の差が2510円、その1/3となる840円分の戻り38900円を綺麗に実現している。
今日はここで戻り高値となって戻り売りという相場になるかならないか。
現物の方はこれに当てはめて1/3となると39000円付近になる。
今日は39000円が攻防の中心となりそうだ。
ざら場で半値戻しまで達成させるには安値から1100円が必要で、もう400円ほど、つまり39400円が必要となる。
今日はそこまで買われるかどうか、といったところだ。
仮に達成できるなら、先日の安値、1月からの上昇に対する半値押しを覆して、再度上昇に切り替わる可能性もある。
一方で、そうではなく戻り売りとなった場合は、再度、下降を続けることにもなる。
今日の結果次第で今週末の方向性が決まってくるのではないだろうか。
判断のラインは39000円だが、38700円台がもう1つの目安となりそうで、ざら場にこの値段を下抜けないでいれば、引けにかけて39000円を維持できるかもしれない。
寄り付きの位置にもよるだろうが、その辺り注目しながら相場に臨みたい。