週末のNY市場は大幅な続伸となった。

432ドル高となったダウは窓を開けての続伸となり、3月末の水準まで上昇。
間税問題やイランイスラエルの中東問題などの見通しが改善しており、また経済指標は安定していると考えられ、更に利下げについての言及もポジティブ捉えらるる内容に傾いている点は大きいだろう。
チャート上では4月7日からの上昇トレンドの下限が上値の目安になりそうだ。
一方で下値については5月23日からの上昇トレンドの上限を抜けているので、これが下支えとなる。
今週は7月4日の金曜が休場となるため、そこまで流れが続く可能性があると考えても良さそうだ。
ナスダックも105ポイント高。

こちらは4月7日からの上昇トレンドの加減と5月19日からの上昇トレンドの上限の間に嵌った形。
ダウ同様7月4日まではこのまま行けるのではないだろうか。
4月からのレンジ内に入り込むか、このまま2つのレンジの間で進むのかは今日明日の動き次第だが、半導体部門については少々高値警戒が出始めている点は注意したい。
まだしばらくはAI関連で賑わう可能性もあるが、やはり休場を挟んで流れが変わる可能性もあるので、転換点を見極める必要があるだろう。
先物400円高で日経平均は続伸期待も三空には注意
週末の夜間先物取引は400円高、40580円で終了。

1週間で2600円も上昇しているのだから驚きではあるが、ここまで5連騰。
そろそろ息切れしても良さそうだが、5連騰の後は意外に7連騰や9連騰と続くことも多いので、あまり決めつけて売りからはいるようなことは控えた方が良いだろう。
今週以降の上値の目安はまず41000円が目先の目標となるが、今週はSQ前の最後の週ということもあって、もう一段伸びる可能性もあるため、更に加速する可能性も踏まえて、42500円までは一応考えておきたい。
一方で日経平均は続伸期待も三空となる可能性もあり、その点は注意したい。

週末の高値が40267円なので、先物終値の40580円とはそこまで離れてもいないため、寄り付き直後の5分10分で埋められる範囲ではある。
今日の下値はその辺りを意識しておくべきだろう。
その下の目安は終値の40150円になる。
一方の上値目安は少々難しく、先物の終値を考えるとすでに昨年12月の高値もクリアしていることから、昨年4月の高値40697円、3月高値41087円が出てくる程度だろうか。
三空をクリアできれば少なくとも木曜の朝くらいまでは上昇が続く可能性もあり、もう1000円幅くらいは今の勢いであれば取れそうだ。
逆に三空となった場合、日経平均だけを考えると今日か明日で天井となる可能性もあるため、注意をしておくべきだろう。
まずは週初の動きとして先物終値に対する寄り付きとその後しばらくの推移を見て、今日明日の方向性を考えることになる。