昨晩のNY市場はまちまち。
ダウは一時300ドル以上の下げとなっていたが、引けは65ドル安と戻してきた。
ここで下落基調に歯止めがかかるか、というとそうとも言い切れず、一昨日の晩の様に上抜けそうでそれが出来なかった形が続く可能性もある、
1週間前から見て三度目の正直となる上抜けるチャンスに今回はどう反応するだろうか。
AIハイテク半導体中心の相場では少々辛いかもしれない。
一方のナスダックは陰線ながらも続伸、窓は空けたままこのまま進みそうだ。
NVIDIA含め半導体関連は相変わらず好調で、PPIの結果もそう悪くないと捉える向きも多いことも影響しているだろう。
利下げについては先日のFOMCで年3回から1回に後退はしているものの、それ以上にAI関連分野への投資家意識の集中が下支えになっているとも考えられる。
この時期から7月にかけてはナスダックは強い傾向にある様なので、調整が入りつつも上昇が続く可能性は十分あるだろう。
ただし、高い位置ではあるので、その調整の入り方次第ではヒヤッとする場面もあるかもしれない。
先物150円安、SQは38500円〜700円台で通過の予想
夜間先物取引は150円の下落、38570円となった。
値幅の差こそあれ、やはりSQに向けての下落という形になったのだが、先月はその後切り返して上昇、3月と4月はSQ当日は陽線も翌日から下落という形だった。
3月は15日が底になっており、4月は19日が底だった。
これはSQ日が3月は早かったこともあるだろうが、今月は4月よりも遅かったので、5月のパターンでなければこのまま20日まで下落が続く可能性がある。
それらを踏まえると、今日は陽線となるにしても、結果的に38700円台に戻して引けまで持って行けるかどうか、といったところだろうか。
つまり、昨日の終値を維持できるなら、来週以降再度反発の目もあるのだが、難しい場合は20日に向けて日経平均は下落という方向性になりそうだ。
その場合の判断基準は38500円割れ。
どちらかを上または下に抜けれれば、方向は定まるのではないかと想定している。
もちろんその間で終わる可能性もあるが、その場合は今晩あるいは月曜に持ち越しとなるが、裁定残がだいぶ積み上がっているという話もあるので、下方向が優勢になるかもしれない。
もちろんSQサプライズも可能性は残っているが、そこまで期待は正直出来ないと思っている。