昨晩のNYはダウが続落、ナスダックも反落となった。
ダウはこれで6日続落。
20日移動平均線に頭を押さえられた格好の陰線は、44000ドルを割れての引けとなっている。
11月頭の似たような下落パターンで60日移動平均線付近まで下げていたので、これが踏襲されるならまだ2000ドルほど下げる見込みとなる。
インフレ圧力は相変わらず強い指標となったこともあるだろうが、それでもなお利下げは行われるだろうという中でのこの下落は、やはり需給の都合が大きいだろう。
換金の売りがどこまで続くかはわからないが、もうしばらく様子を見る必要がありそうだ。
ナスダックも勢い続かず反落となった。
前日の陽線の半値よりも下げての引けとなったが、今晩の動き次第では天井形成となる可能性もありだ。
ハイテク部門は明るいニュースが見受けられるが、ここで支えとなるほどではなさそうで、よくて横這いといったところだろうか。
ダウは先に調整入りとなっているので、これに追随する形になるとしたら、高値更新はまたしばらくお預けとなる。
先物160円安、日経平均はSQ通過で天井となるか
昨晩の夜間先物取引はじり安の結果となり、160円安の39680円で引けとなった。
前日の高安で見ると半値押しとなっており、日足本体だけでは1/3程度の位置となる。
SQ通過というイベントもあっての子の位置は正直微妙だ。
ここで天井となる可能性もあるのだが、少なくとも昨日のざら場の寄り付き位までは、SQ通過から上昇だろうという見方をする投資家も多かったのでは無かろうか。
だが、午後から下げ始めて夜間取引が進むにつれて、そういった思惑は霧散していったのではないだろうか。
今の位置は9月以降の高値の位置であり、今回もここで高値決まりとなると、またしばらく調整が続く可能性がありそうだ。
日経平均のチャートはさらに厳しいものになりそうだ。
10月の高値のチャートと同じように窓を空けての上髭となっており、今日ここで窓を空けての下落となると、非常に厄介な形になる。
いわゆるアイランドリバーサルになるのだが、これを防ぐには、昨日の安値39827円が必要になる。
昨日の朝、描いていたSQ後の上昇という未来は、ひとえにこの値段にかかっていると言えよう。
その上であわよくば昨日の高値40091円の奪還がその次の目標になるが、果たしてどうだろうか。
一方の下値目安は先週木曜の高値や終値付近の39600円台前半だろう。
ここを割り込むとその下が39300円台で、そこまで行ってしまうとかなり戻りづらいことになりそうだ。
その場合は少なくとも来週いっぱいは弱気な相場が続きそうで、掉尾の一振がなくなる可能性もある。
いずれにしても、今日は大事な日になることは間違いないだろう。