2023年8月3日の日経平均は大引け548円安、32159円での引けとなった。
二日間で1000円を超す下落。
引けもほぼ安値引けで、まだ底打ち感はない。
何を思ったのか週初高く始まってこの下落は何だったのだろうか、と思う投資家も多いだろう。
結局、米株安、ひいては米国債安、つまり米国金利上昇の影響という見方がメディには散見されるが、穿った見方をするなら夏休み前の売り方の買い戻しと買い方の持ち玉整理が順繰りに行われたと思って良いかもしれない。いや、その方がよっぽど納得できる。
いずれにしてもこの状況では買いの手は振れず、もう一段安が見えてきている状況では、今晩の先物次第ではあるが、やはり明日も続落の可能性は否めない。
週末でもあるし来週のSQに向けて処分や仕掛けも出てくるだろうから、30000円プットがインとなるかどうかはさておき、32000円割れはもはや避けようもないだろう。
下げるならどこまで
ここからの下げは31900円前半の60日移動平均線が最初の支持線で、その下は過去の高値ライン31371円、そこから下になると少々離れて120日移動平均線がいる30683円となる。
流石に金曜だけでそこまではないだろうが、週明けも下げさせたいのなら火曜までの間に31000円くらいは見える位置まで持って行きたいのではないだろうか。
今週から来週での30000円は少々行き過ぎだと思うが、過去、8月や9月に空いた口が塞がらないような下げっぷりも見てきているので、強ちありえないとも言えないのだ。
もちろんSQまでにそこまでいくのかというと、正直五分五分に思うが、行かなくても31000円台のSQなら、その後の9月までの間にさらにもう一段下げを演じさせることもあるかもしれない。
お盆も時期も閑散となり、格言通り閑散に売りなしなら良いのだが、最近は閑散に投げ売りの状態もよく見られるので、SQ通過後も下げが続く可能性もある。
更に8月末にはジャクソンホールでのFRB議長の演説が待っているので、そこで米国利上げの可能性が再び高まるのなら、今まさに米国の金利上昇で日経平均が下げているのだから、そこでさらに下げが続く見込みとなる可能性は高い。
SQ、お盆、ジャクソンホールとあまり良い思い出が作れないようなイベントが続く8月後半は、今年も死のロードとなるのだろうか。