昨晩のNY市場は続伸。

ダウは400ドル超の大幅続伸となり3週間ぶりに高値圏に浮上した。
利下げ期待と企業の四半期決算の好調にようやく戻ってこれたという印象。
ただ、この後の需給を支える資金や理由は見えづらい。
FRB議長の後任の話や、その後任候補のブラード氏の発言など、そこまで大きなネタになるようには思えないのだが、ナスダックの上昇に対して今一つ精彩を欠いていてダウはここへ来て大きく動いた点は好感。
明日の晩に発表となる小売売上高に対してどういった反応を示すかで、この上昇が続くかどうか判断となりそうだ。
一方のナスダックは小幅ながらも続伸となり、高値更新が続いている。

50bpの利下げ期待から一時100ポイント超のプラス圏にいたが、ブラード氏の発言もあって小幅な続伸で引けを迎えた。
そろそろネタも尽きた頃かという時期でもあり、一旦押し目を作ってもいい頃合いかと思うが、そこは市場次第なため、まだ決めつけるには難しいところ。
今日明日の動きで考えるべきことになるだろう。
先物140円安も43000円は割れず、日経平均は押し目となるか
夜間先物取引はここしばらくの勢いはなく終始売りに押されたものの、それでも43000円台を破ることなる引けている。

ここで足踏みとなることはそう問題ではないが、まだ踏みとどまって再度高値を狙いに行けるのかどうか、週末に差し掛かってきたところで少し疑問が頭に浮かんでくるタイミングだ。
また、ここで上昇が止まって押し目となったとして、それが本当に押し目で終わるのかどうかも気になるところだが、その判断は明日以降になるだろう。
日経平均はここまでの上昇に対してこれで一旦止まるかどうか、といった1日になりそうだ。

ようやく売り方が一服したところでここから一気に反転ということになるかどうかは微妙。
とは言え流石にここまでの上昇から更に休まず上昇できるかどうかは判断難しく、何かしらの理由が見えてこないと肯定は出来ない。
米国の利下げはほぼ決定的なので、あとは日銀が利上げするということであれば円高に向かうことになる、それをどう捉えているのか、といったことを考えると、為替差益と株価の関係も考え始めなければならない。
いずれにしてもハッキリとした上昇の理由説明があまり見えていないので、この押し目のタイミングは要注意と言ったところだろう。
ここまですでに十分儲かっているのだから、利食い千人力、次の動きに備えるのが吉だと思われる。