下落基調は続く
昨晩のNYは313.45ドル安、30706.23ドルで引けた。NASDAQは109.96ポイント安の11425.05ポイント、S&P500は43.96ポイントやすの3855.93ポイントと、3指数とも反落となった。
今晩のFOMCを控えての買い控えに加えて一昨日の上げに対する利食いと為替や債券市場の動きにもつられた格好になった模様。
特に2年債の利回りが15年ぶりの高水準とあって、利上げペースは変わらず75BPアップはもちろんだが、加えてのサプライズがFOMCで出るかも、と思う筋もいるかもしれない。
これを受けての日経平均は下落基調継続、前引けの日経平均は379.76円安、27308.66円だった。
窓開けの上昇下降は今月に入って既に5度目、うち2回は上昇、3回が下落となっている。
それだけ上下激しい動きの月であることが伺える。
下値模索はもう少し先か?
今晩のFOMCでNYは一息つくかもしれないが、必ずしも下げ止まりとなるかというとそうでもない。
そもそも75BPの利上げは決定事項であり、これは随分以前からわかっていたことだから、今さら悪材料にも好材料にもならない。
気になるのはパウエル氏の発言内容で、市場やマスコミがどう捉えるか、あるいは「どう捉えたいか」によって方向性が決まるだろう。
いずれにしても日本市場は金曜が休み、3連休となるため、手仕舞いも多く尚且つ今週は立ち会いが3日しかないので、そもそも参加者は普段より少ない。
更に月末締の前の週でなおかつ権利取りの前でもあるため、上げも下げも一方的になりやすい週なのだから、今晩のFOMCが如何様に捉えられようと、明日V字回復、というわけにもいくまい。
結局、28日の実質月替わりまでは大きく変わらず、と見て良いと思う。
チャート的に下値を考えた場合、移動平均線は使えない状況なので、7月19日と20日の間に開いた窓の下限、27043円付近を考えたい。
その場合、週明け月曜か火曜に少し兆しが見えて動き始めたら、そこから乗り始めるのがタイミング的には良いと思われる。
ただし、10月頭が必ずしも好スタートとなるとも限らないので、あくまで短期的な視点で売り買い慎重に、なおかつ逃げ足は早く、というスタイルにならざるを得ないと考えている。
コメント