昨晩のNY市場はダウ続落、ナスダックは高値をつけてからの反落となった。

FOMCが始まり、今晩のパウエル議長のコメント内容に注目が集まる中、今度は米国の対中貿易に対する懸念が広がりダウは続落。
またか、とは思いつつも対中貿易となると一筋縄ではいかないのでは、という印象もあり、これまた不透明な材料をぶつけて来たなと思わなくもない。
とは言えいつもの如くそれなりの結果に収まる可能性もあり、対日対ユーロに続いて三度目の正直なのか、2度あることは3度あるなのか、今週答えをもらうことになりそうだ。
加えてFOMCのパウエル議長のコメントに利下げに対する内容がどこまで反映されるか、そちらにも注目したい。
ナスダックはざら場の史上最高値を更新したのちに反落となり、引けは小幅安。

決算発表が続く中、やはりFOMCの結果は気になるようで、ダウ同様、対中貿易問題と合わせてこの後の動きへの影響が懸念される。
今の所第二四半期の決算内容は想定の範囲のようで、大きなサプライズは見当たらないが、このまま順調に進むかどうか、こちらも注意したい。
先物は大引け買い戻しの影響で160円安も実質的には横這い、日経平均の底打ち期待は薄い
先物は一時40600円を割り込み、結果160円安の40650円での引けとなっている。

この位置は先日からの上昇幅に対する半値を割っている位置で、相場の格言からするとあまりよろしくない状況だ。
とは言えまだ期待が残っていないかというとそうでもなく、ここらで止まってくれるなら今年の8月は期待もできそう、ということになるのだが、どうだろうか。
とは言え月内最終のリバランスが済み、この後は実質月替わりの商いになってくるため、夏枯れ相場に入る可能性も十分あるため、あまり期待するのもどうかとも思う。
さて、日経平均は底打ちできるかはたまた続落か、というのが今日の視点になる。

窓を空けての続落となった昨日だが、今日はその窓を埋めに行けるかどうか。
先物は安値40580円をつけたものの戻しては来ており、その終値の位置は現物の終値に近い位置。
要は昨日の大引けで先物の買い戻しがかなり行われたことになり、売り方はだいぶん手仕舞いしたのでは、とも思われる。
いわばここから再スタートとなるわけだが、この後の相場に対してどこまでポジティブになれるか、といったところが気になるところだ。
夏休みに入る投資家たちも増えていく中で、今週はその前の最後の週とも言えるので、ここは手控えが増える可能性も高く、先の窓埋めの期待はあまり大きく持たない方が賢明だろう。
今日は上値は窓の上限40997円付近、下ねはEMA20日移動平均線の40162円が目安と考えておく。