週末のNY市場は反発で取引を終えた。

ダウは高値43,150.25ドル、安値42,800.50ドル、前日比350.25ドル高、終値は43,120.75ドルだった。
非農業部門雇用者数(NFP)は139,000人で予想の126,000人を上回り、失業率は4.2%で予想通りとなり、堅調な雇用データが景気回復への期待を支え、市場はリスクオンに傾いた模様。
また、米中閣僚会議の開催発表が好感され、買い戻しの動きが強まったと見られる。
今週は消費者物価指数(CPI)や小売売上高など重要指標の発表が控えており、インフレ動向や消費の強さが市場の方向性を左右するのではないだろうか。
ナスダックも反発し、高値19,350.60ポイント、安値19,050.20ポイント、前日比250.40ポイント高、終値は19,320.15ポイントだった。

テクノロジー株を中心に買いが入り、特に半導体セクターが堅調な動きを見せた。
ダウ同様、指標発表が注目される中、週半ばにかけてボラティリティが高まる展開が予想される。
インフレ懸念が後退すれば上値追いの勢いが増す可能性があり、逆に失望感が広がれば調整局面に入る可能性もあるため、注意は必要。
日経先物は堅調、日経平均は上値続く
日経先物は夜間取引で上昇し、一時38,250円を付け、終値は38,200円だった。

NY市場の反発やドル円が144円台で安定したことが追い風となり、投資家心理が改善した。
来週末のSQを控え、ポジション調整の動きも見られる中、上値目安は38,300円付近が目標となり、勢いづけば直近高値の38,450円が視野に入る。
また、下値目安は38,000円がサポートとなり、割り込むと37,800円が次の水準となる。
これを受けて日経平均は続伸スタートとなりそうだ。

日経先物終値38,200円に鞘寄せした場合、38,000円台を回復する動きが期待される。
ラージSQを前にロールオーバーが進んでいるとみられ、週前半は上昇基調が継続する見通しだ。
これとは別に、日銀総裁の発言や海外市場の動向も注視する必要がある。
月曜の上値目安は38,250円付近が意識され、突破すれば38,500円が次の目標となる。
下値目安は37,950円が支えとなり、割り込むと37,700円付近まで下げる展開も想定される。
週初はNY市場の堅調な流れを引き継ぎ、日経平均が上値を試す動きに期待がかかる。