昨晩のNY市場は反落。
ダウは136ドル安での引けとなったが、大きな下げにはならなかった。
FOMCの結果は予想通りとなり、パウエル議長の発言も予想の範疇は超えておらず、市場の反応はそう悪くはなかった様子だ。
とは言え1月中旬からの上昇に対して伸びが顕著に無くなってきたのは否めない。
まだ調整入りとは言えないが、天井を形成しつつある、という見方のできる形になっている。
ここでマイクロソフトなどの企業決算が出てくるタイミングというのもまた気になるところ。
45000ドルに乗せるかどうかという位置に来ているものの、ここで跳ね返されるとしばらくの間は良くて横這いといったことになりかねないのだが、月内でその懸念を払拭できるかどうか、注目したい。
ナスダックもマイナス101ポイントと反落。
一時、前日の上げ幅の半分以上下落したものの、引けには戻して20日移動平均線付近での引けとなった。
ただ、昨日書いた通り12月16日からの下降トレンドの上限に頭を押さえられた格好となっており、このまま続けば良くて緩やかな下落が続くことになる。
今晩あたり、150ポイント以上上げて引けることができれば、11月15日からの上昇トレンドの範囲に戻ることができるのだが、果たしてどうだろうか。
先物は320円安、上げては下げの繰り返しに日経平均は再び下落の危機
夜間先物取引は320円安、39270円の引けとなった。
引けに上げた分下げて終わるというパターンは今週2回目だが、とにかく日々手仕舞いといった感じの様子。
これで今日再びざら場で戻したとしても、再度売られるのだろうと思うと上を買いに行きづらい。
そういった流れの中でボックス相場が続くのは少々疲れることだろう。
とは言え一時の高値圏よりは少し下に位置しており、徐々に下値は切りあがっているので、今日の日足が結果的に陰線でも一時的に上値が伸びるなら、まだ期待も出来そうだ。
ただし、今日は木曜でありまたSQ前の週でもあるため、大きな期待はしない方が良いだろう。
日経平均はそんな中、一旦下げを演じることとなりそうだ。
11月28日からの上昇トレンドに残るには、39200円前後を割って引けるわけには行かないので、仮にざら場で39000円割れがあったとしても戻って来さえすればなんとかなる。
とは言え下げるにも限度があるので、60日移動平均線39061円は下抜けてほしくないのが正直なところだ。
仮にざら場で再び買い戻されたとしても、昨日の終値の39414円付近までがいいところで、そこから上はなかなか厳しそうだ。
ただし、先物は昨日動きで今週空いた30円幅の窓は埋めているため、先物が先行して引っ張ってくれるならば今週空いた現物の方の窓39520円も埋められそうだ。
今日はそんなボックス相場を想定しているが、最悪の場合は39000円を割れて戻ってこれない、というケースもあるため、そうなると週末は更に下げることとなりそうだ。
今日はその辺りを注意したい。
日経先物時間帯別強弱
- 5分足 270円を割ると230円まで、そこを割ると170円まで、上は360円、次は400円、500円台は少々遠い
- 30分足 230円を割ると80円まで、これを割ると38970円まで、上は340円、410円を抜けると590円まで可能性はあり
- 時間足 200円の下は60円、その下までいくと38970円まで、上は400円を抜けると590円まで
- 4時間足 38860円~39480円のボックスの範囲だが、39290円を上抜ければボックス上限までは行ける可能性あり