本日の日経平均(NI225)は37,723.89円(+192.58円、+0.51%)で引け、20日(37,012.85円)、60日(36,771.52円)、120日(37,237.39円)、200日(37,674.00円)の移動平均線を上回って推移。
前日の想定ではレンジ上限38,000円の突破が期待されたが、そこまでは届かなかったものの、プラス圏で引ける底堅い展開となった。

一方、日経先物(NK225!)は引けにかけて37,820円まで上昇し、明日に向けて上値追いへの期待感を高めている。
背景には、ドル円の上昇がある。
財務省が2025年度の超長期国債発行計画を見直し、30年債を増額し40年債を減額する方針を明らかにしたことで、超長期ゾーンの利回り上昇が限定的との見方が広がり、円売り・ドル買いが進んだ(ロイター報道)。
その結果、ドル円は本日142円10銭から143円98銭の範囲で推移し、上昇基調を見せた。
このドル円の上昇は輸出企業にとって追い風となり、日本株にも買いが入る要因となった。
日経平均の動向と明日の展望
夜間先物の動きも気になるところだが、日経平均のチャートにおいては、下降トレンドライン中央線(紫色の破線、38,000円付近)をやや上抜けており、レンジ上限38,000円を試す動きが継続。
上値の目安としては、まず直近の高値37,960円が抵抗線として意識され、突破すればレンジ上限38,000円が次のターゲットとなる。
本日5月27日は火曜日であり、火曜の傾向が木曜まで続く傾向があるため、明日の日経平均も底堅い動きが続き、上値試しの展開が期待される。
ただし、月末(5月31日)や権利付最終日が近く、転換点となりやすい時期であるため、過熱感が高まった場合の調整にも注意したい。