昨晩のNYは小幅な値動きとなった。
雇用統計の下方修正が囁かれる中、利下げ期待が再び持ち上がってきた米国市場だが、実際は明日の晩のパウエル議長の発言とそれに対する市場の受け止め方次第で、一気に方向が決まる可能性が高い。
ダウの今の位置はここ最近の高値から見て三番目の位置で、形的にはここを天井として8月頭の安値に対する二番底探しに入る可能性が高いように見える。
とはいえファンダメンタルズに対する市場の評価次第で方向は決まるので、チャートの形で決まるわけもなく、ここからもう一段、再度高値を取りに行くこともあり得る。
結局、明日の晩にならないとどっちとも言えないということだ。
ナスダックも100ポイント高ではあるが、ダウ同様の形に収まっている。
こちらはダウよりもわかりやすい形に見えるが、やはり明日の晩までは動くことはないだろう。
先走ったところでそれが正解であればまだしも、ハズレだった場合のダメージは全くの無駄になるので、それを敢えてヤル投資家は少ないだろう。
ここまで来ると、利下げによる経済効果や企業業績への影響云々よりも、上か下かを決めるための材料として単純に結果待ちとなっていると考えた方が気楽でもあるので、ここは座して待つだけである。
先物も方向感無く、日経平均は今日も上下決まった動きとなる
夜間先物は安値37660円、高値は38230円をつけたものの、結果は50円高の38020円。
揺さぶりというよりは気迷いといった感じの動きでもあるが、チャートを見るとどうにも上方向にこだわっているようにも見える。
ここまで来るとやはり結果はどうあれ大きく動きそうに思えるので、上下どちらに動いても良いように準備しておきたいところ。
オプションなら両建ても良いし、先物とオプションの組み合わせでも良いだろう。
何をどうするかはそれぞれだが、こういう時はデリバティブに頼るのもアリだと思う。
日経平均のチャートもだいぶ修練されてきており、判断を待つばかりとなっている。
やはりチャートの形からすると今回はナスダックにかなり影響されているように見受けられる。
果たしてこのジャクソンホール会議後の動きはどうなるだろうか。
どちらかに連動するような動きになるのか、独立独歩となるのか。
何れにしても日本時間の金曜夜遅くなので、現物は身動きが取れないまま週末を迎えることになりそうだ。
用心して現金化しておくか、勝負に出るか、はたまた少額のタネを買っておくか、投資家各自の判断となるが、後悔だけはしないよう準備しておきたいところ。