昨晩のNYは大幅に反発して取引を終えた。

ダウは60日移動平均線付近まで戻し、683ドル高の39446ドルとなった。
一旦底打ちは確認できたように見えるが、今晩の動き次第で確認をしたいところ。
新規失業保険申請数が予想を下回ったこともあっての結果となったという解釈だが、これで9月に利下げすると見る向きが72%から54%に後退した模様。
急激な下落で利下げ期待がポジティブからネガティブな要素にいつの間にか変わってしまっているのは不思議な話だが、人間の心理というのはそんな物なのだろう。
ナスダックも大幅に反発。

こちらは120日移動平均線に近づいてきた。
やはり移動平均線を抜けきれないと安心はできないが、一旦は良しとすべきだろう。
NVIDIAやアップルが反発してきたことも考えると、一旦は底打ちと考えてもいいのだが、再度底の確認が来週以降、1週間前後で行われる可能性がある。
そうした点も踏まえてここは戻り売りも多くなりそうなので、ダウや日本市場含めてここでの上昇は限定的と考えるべきだろう。
先物790円高、日経平均は漸く反発の時間帯へ
夜間先物取引は夕方のスタート時から一旦下げた物のそこからジリジリと上昇を続け、結果790円だかの35700円で引けた。

日足で見ると一方的な形に見えるが、実際は5分足で見ればわかるが上下しながらも右肩上がりの結果となっている。
ボラティリティもだいぶ落ち着いてきた様子だが、タイミング的に夏休みの時期なので、ここから更に上昇するにはもう少しきっかけも必要になる。
SQを抜けて需給がまともになる時間帯でお盆を迎えるのだが、閑散に売り無し、となるかどうか。
日経平均もこれを受けて今日は反発してスタートとなりそうだ。

週初に空けた窓を水曜日はわずかに埋めきれなかったので、今日は再度窓埋めのチャンスとなる。
これを埋める前提での上値の目安は35880円で、更にその上となると36100円台が期待される。
SQを迎えてここからは再度仕切り直しとなりそうではあるが、仮に失速した場合でも、窓の下限の35301円付近が一端の目安で、先物の勢いをそのまま引き継げるなら、35000円を割ることはなさそうだ。
来週は月曜が山の日で休場、お盆の時期にも入るため、休暇に入る人と早めの休みに入っていた帰参者が入れ替わってくることもあって、参加者は少なめになる。
やれやれの売りも多少は出るろうが、ここは20日向けての上昇を期待してもいいのではないだろうか。