【朝の想定2024-5-29】先物100円高、月内最終を迎え日経平均は正念場─NYはインフレとNVIDIAで二極化

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昨晩のNYはダウが大幅続落もナスダックは続伸と明暗が分かれた。

ダウ 日足

ダウは216ドル安と続落。

予想外の指標、インフレが収まらない、利下げが遠のく、などなど、現実的な目先の理由があっての下げ。

60日移動平均線で止まったかに見えるが、長期で引いたままの平行チャンネルをギリギリ下限で止まっているかどうかといったところ。

ここを下抜いていくと120日移動平均線までもう一段下げることになるのだが、果たしてここで踏みとどまれるかどうか。

ナスダックはNVIDIAを含むハイテクAI銘柄の一択だけで上昇が支えられている。

ナスダック 日足

ある意味危険な状況でもあるわけだが、企業の将来性は確かであっても、投資家が無限に買い続けることはできない以上、どこかで止まることになる。

一度止まりかけた5月頭からの上昇はまだ節目が見えていないが、そろそろ頭打ちの頃では、と思いつつ、NVIDIAの分割までは続くかもしれない、と思ってもいる。

月が変わり時期でもあるので、用心は必要だろう。

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先物100円高、日経平均は横這いも月内最終で転換点を迎える

夜間先物取引は100円高で終了。

日経先物 日足

1週間前まではざら場で上がって夜間で下げて、といった形だったように思うのだが、ここしばらくは逆の現象が起きているように思う。

体感的には上昇気分かもしれないが、チャートで見ると20日をピークにやや下げ加減の横這いといったところ。

一方の現物は昼間の動きだけなので、上下は先物よりはっきりしているが、それでも一進一退が続いている形になっている。

日経平均 日足

ここで39000円をスパッと抜くことができるなら、月内最終でもあるので流れが変わることになるのだが、果たしてそこまでうまく展開するかどうか、正念場でもある。

スタートは昨日に続いて上昇で始まりそうだが、39000円を抜いたところでどうなるかが最初のポイントになるだろう。

38975円、39000円の上値目安を抜けたら、次は39150円付近の平行チャンネル下限のあたりが目処。

ここを抜けて来れるなら、実質月替わりで上昇、ということもあっても良い。

ただ、後場に再びだれてくると今度は夜間でフォローしてもらえるかどうか、そこが気になるところだ。

一方で、そのダレるはばがどこまでかも重要。

20日移動平均線の38600円台までで止まったとしても、上げて下げてが2度3度続いたことになり、20日をピークに下降トレンド形成と見てもおかしくはない形になる。

前場だけならまだしも後場にそこまで下げてしまうと、引けが余程戻ってこない限りは分が悪いと見て取れる形になる。

そうなった場合は月替わりを超えて先ほどとは逆の意味での展開が見えてくるので、注意が必要だろう。

今日はそういった意味でかなり重要な1日になりそうだ。

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