週末のNYはナスダックが大幅な続伸もダウは小幅高で終了。
前向きな見方をすればゆっくりとした右肩上がりに見えるのだが、積極的な上昇とも言い難い印象。
このまま小幅な右肩上がりから上抜ければ良しと言えるのだが、なかなかきっかけが掴みにくい様子に見える。
逆に下に向かったとしてもそう大きく下がりそうにも見えないので、どうせならここらで再度調整をして再起を狙っても良いかとも思うのだが、そのきっかけや理由が今ひとつ浮かばないのも難点だ。
ナスダックが堅調なだけに、それが止まった時のダウの変化には注意しておきたい。
そのナスダックは164ポイント高と高値を更新しての続伸となった。
青天井状態が続いているが、どこまで登るかは神のみぞ知るといったところだろうか。
徐々に利下げの方向に向かっている米国経済ではあるが、裏返してみればそれは景気の鈍化を指していることでもあり、高止まりしている給与や原材料などのコストや消費動向、住宅事情など、いずれかが大きくバランスを崩すと厄介なことになりかねない。
そういった観点から見ると、ナスダックのこの上昇はどこかで大きく調整が入るのだろう、と思いつつ眺めるしかなささそうだ。
ダウの動きはそれを先取りした形で上値が抑えられていると考えるなら、それがナスダックに波及するタイミングはそう遠くなさそうに思うのだが、とは言えまだ時間は残っていそうに思える。
先物150円高で日経平均は続伸、最高値更新へ向かう
週末の先物は150円高、41010円となった。
簡単な話でもないだろうが、これで再度高値更新への道筋が見えてきたと言える。
尤も、巷ではGPIFや損保の売りの話がちらほら出ているし、証券会社がここへ来て強気のレポートを出してきているところを見ると、なんとなくこの後のストーリーも想像できそうに思う。
今日のところは高値更新に向けての上値予想となるが、明日以降は風向きが変わるかもしれない。
さて、日経平均はどうだろうか。
ざら場高値は41100円なので、今日は再度目指す格好になるだろうが、ではどこまで行けそうか、といったところになる。
現物のチャートでは難しいが、先物のチャートに頼ると41200円までが上値の目安に見えるのだが、果たしてどうだろうか。
今日はあまり下値を考える必要はないと思っているが、一応考えるとしたならば、金曜終値の40912円付近から、安値の40700円台までだろうか。
高値を取った後にそこまで下げるとなると、天井になる可能性もあるが、今日のところはそこまでには至らないのでは、と想定している。
大体SQ前の週でこういった形になった場合は火曜が天井ということが非常に多いので、という単なる個人的なアノマリーなのだが、今日はその辺も念頭に置きつつ相場に向かいたい思う。