昨晩のNYはダウが小幅続落、ナスダックは反発となった。
ISM非製造業景気指数は月曜の製造業景気指数とは打って変わって予想を下回った。
また、FRBのパウエル議長がこのタイミングで利下げに言及したことで市場は好感したようで、一旦下げ止まりを見せた。
ただ、ダウはそれでもプラスに転じることなく終わったことは、少々先行きが不安になってきた。
20日移動平均線に頭を抑えられている格好で、これが続くと今度は移動平均線が下がってくるので、このままだと早晩大きく調整が入り始めることになりかねない。
負のスパイラルに入る前にこれを抜け出すには、やはり先日の窓を一気に埋める必要があるのだが、そのきっかけとなりそうなのが金曜の失業率と雇用統計だろう。
ある程度の幅で予想以下に収まってくれればいいのだが、どうなるだろうか。
ナスダックは金利さえ下がればいいんだ、と言わんばかりの動きにも見えるが実際はダウと似たような状況でもある。
かろうじて20日移動平均線は保てているが、微妙な位置での動きであり、窓はなんとか埋めたもののここから戻っていけないと、やはり頭を垂れる20日移動平均線が足を引っ張る形になりそうだ。
この時期はダウもナスダックも上か下かはっきりしてくることが多いので、今週末と来週開けの動きは重要になると思われる。
先物470円高で40000円復帰も日経平均は疑心暗鬼
夜間先物は40000円で引けとなったが、これで一安心、ということになるかどうかまだ確信は持てない。
おそらく買い戻しが入るのだろうが、その後で再度売って来るのか、はたまた買いに転じて来るのか、微妙な位置になる。
半値押したのだから格言通りなら全値押しになってもおかしくはないが、ちょうど20日移動平均線の上を抜けている点と、並行チャンネルの帯に戻ってきている点は、底打ち反転の兆しとも言える。
3月の上昇過程の踊り場の位置でもあるので、一旦ここで止まっても良いとも言えるので、結果は今日次第となりそうだ。
それを受けて日経平均は40000円台に再度返り咲きとなるかどうか。
一昨日は一旦40000円台に顔を出したものの結果は40000円割れとなり、昨日の窓を開けての下落につながったが、今日はその窓を埋めての上昇となりそうだ。
その上で、先物と同じように並行チャンネルの帯に戻って維持できるかどうかが、今日の鍵となりそうだ。
39980円付近から上を維持できるのであれば、一旦底打ちとなるのだが、結果割り込んで引けると、前日比はプラスであっても予断許さずといった形になってくる。
最低限の目安は39900円台後半であり、上値目標は一昨日の高値40150円付近か、月曜の陰線の中央値の40200円台となる。
これを維持できたら上出来で、週末ながらも明日以降に少し期待はできそうだ。
尤も、SQの週となるので来週はまた波乱となる可能性も秘めており、手放しで喜ぶべきではないだろう。
一方で、先物の買い戻し一巡から再度売り込まれてしまうようなら、40000円は幻となり、20日移動平均線の位置、39700円台に押し戻されることになりそうだ。
仮にそこまで押したとしても、そこから再度戻っていけるなら良しなのだが、果たしてそのエネルギーが市場にあるかどうかが重要。
寄り付きから怪奇旺盛となったとしても、9時半過ぎてだれてしまったら、元の木阿弥ともなりかねないので、10時過ぎまで維持できることを祈るばかりである。