昨晩のNYはダウ続伸、ナスダックは小反発となった。
75ドル高、34578ドルで引けたダウは先週木曜の高値から500ドルほど下で1週間を終えた格好だが、調整としては十分な結果ではなかっただうか。
尤も来週は水曜まで目立った指標の発表がないので、ここで一気に買い戻しという訳にもいかなさそうで、様子を見つつの戻りとなりそうだ。
半値戻しとなる20日移動平均線まではあとわずかなので、そこにタッチしたとして抜け切れるならば週半ばまでは上昇してくれそうだが、その後はCPIの結果次第では再びの下落もあり得る。
週半ばで34800ドル台を抜けて行けるなら、再度高値チャレンジも可能だろう。
ナスダックは反発して12ポイントとわずかに反発して1週間の取引を終了。
こちらは8月18日を底にしての上昇トレンドをなんとか維持した様な動きになっているが、ダウとは1日ずれた先週金曜、月初からの調整がこれで済んだかどうか、月曜火曜の結果の確認が必要だろう。
今のところ9月の利上げはあるのかないのかまちまちのようだが、すでに11月の利上げについての言及がされており、少なくとも年内に後1〜2回の利上げがあることは間違いないとの見方から、まだ上値にはそれほど自信を持てない状態だ。
ダウ同様20日移動平均線を抜け切れるならという条件付きで反発継続が可能で、それが叶わなければ再度60日移動平均線の方に吸い寄せられる格好になる。
その場合はあっさり下抜ける可能性もあり、13100ポイント付近までノンストップの調整となるかもしれない。
下げ三日に達していない
日経先物の夜間取引は反発で引けを迎えた。
32510円と金曜大引けからは90円高となったが、この位置は8月のお盆に入る直前の終値付近で、ここから8月の下落がスタートした地点でもある。
本来なら8月21日からの戻り高値はこのあたりで本来なら止まってと思っていのだが、それを超えて9月SQまで走っていたので、そもそも無理があったとしたらこのあたりからの再度上昇は重しになると思われる。
また、金曜の窓をすぐ埋めるほどの力もあるとは考えにくいので、戻ったとしても週明けは32810円付近までではないだろうか。
現物の方はどうだろうか。
配当落分を加味すると、大体32750円付近が週初の差や寄せの位置と考えられるので、そこからのスタートとなる。
その上で上値は8月お盆明けからの上昇トレンドの本来の上限となる33000円付近が抵抗ラインとなりそうだ。
尤も、天井をつけてからまだ二日しか経過していないので、よく言われる「下げ三日」の三日目となる月曜が、夜間先物の結果を受けて都合よく反発するとも思い難く、正直言ってここまでの想定はかなり甘いのかもしれない。
そう言った観点で再度考えてみると、寄り付きこそ高く始まるもののその後下げていくとなると、やはり32160円付近、60日移動平均線あたりまでは十分あり得る範囲となる。
月曜は一旦そこまでとしたら、その後は最新のトレンドレンジの下限に沿った形で動くかどうか、火曜から見ていくことになりそうだ。