昨晩のNY市場は高値更新後に反落し、全体的に軟調な展開となった。

高値43,000ドル、安値42,665.77ドル、前日比-1.10ドル、終値42,665.77ドルだった。
トランプ大統領が対中国貿易交渉の終了を宣言したが、投資家の間ではその信頼性に疑問が広がっている。
昨晩発表となった消費者物価指数(CPI)は予想を下回り、インフレが鈍化した兆候が見られるものの、再び加速する懸念も浮上している。
連邦準備制度理事会(FRB)は9月の利下げ期待が高まる中、政策決定には慎重な姿勢を維持している。
市場は対中国貿易交渉の進展に懐疑的な見方が強く、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。
最近の経済指標を踏まえ、市場は今後の動向を見極める段階にある。
ナスダックは寄り付き後に売りに押され、半導体株の一角が軟調に推移した。

高値19,615.88ポイント、安値18,014.18ポイント、前日比-99.11ポイント、終値19,615.88ポイントだった。
半導体各社の決算は概ね好調と報じられているが、投資家の慎重姿勢が上値を抑えた。
テクノロジーセクターの先行きに対する不透明感が、市場のムードを冷やしている。
先物は高値をつけた後下落、SQを前に続伸か、調整入りか
夜間先物取引は一時38,750円の高値をつけた後に反落し、40円安の38,400円で終了した。

SQを控えた高値更新は5月にも観察されたパターンだが、右肩上がりの持続性には疑問が残る。
チャート上では天井を暗示する形状も見られ、ざら場での反発次第では陽線転換の可能性もある。
これを受けて日経平均は小幅安か横ばいでスタートしそうだ。

現物の値幅が縮小傾向にあり、先物主導の上昇が続いていると捉えられる。
明日のメジャーSQに向けた動きが焦点となり、ロールオーバーや買い戻しの交錯で日中上下に振れやすい状況だ。
昨日はざら場高値を更新したものの、終値ベースでは先週木曜の高値を更新できていない。
今日は終値ベースでどういった位置になるか、注目したい。
高値更新となれば先月同様明日のSQ後の上昇継続にも期待が持てそうだが、失速となると少々来週に対して警戒感が強くなりそうだ。
上値の目安は高値更新を踏まえて38500円台から、先物高値の38750円付近までを想定としたい。
下値については38300円付近、これは下降トレンドの上限であり、前日の始値付近でもある。
その下になると38000円の心理的な節目が次の目安になりそうだ。
SQまでは上昇が続くという見方もできるが、逆にSQ後も上昇を続けるなら、押し目からの反転という形もあるので、上下どちらに対しても決め打ちは注意が必要だろう。