昨晩のNY市場は続伸。

ダウは101ドル高で終値ベース腕の直近の高値を更新、緩やかな上昇を続けている。
43000ドル台目前となっているが、このまま載せられるかどうかは投資家の心理次第といったところだろうか。
経済指標は昨晩のPPIも予想値を下回り、トランプ大統領は利下げをFRBに対して再び圧力を強めている中、ドルは下落、再び143円台に戻ってしまった。
そうこうしているうちに中東情勢の悪化が原因で原油高が起こっており、不安視される要素が1つ増えた形になっている。
不安定な中でダウの小幅な右肩上がりが投資家の慎重な姿勢を表しているようにも見える。
ナスダックも46ポイント高。

昨晩はオラクルの急騰が相場を支えたといっていいだろう。
2025年度第4四半期の決算は、売上高が159億ドル(前年比+11%)、EPS(1株当たり利益)が1.70ドルとなり、市場予想を上回った。
ただ、チャートの形を見ると、前日の陰線が飛び出た格好のチャートになっており、今晩の動きには注意したい形だ。
先物は一時38000円割れも終値は10円安、日経平均はSQ超えてどう動くか
夜間先物取引は10円安、38170円での引けとなった。

一時38000円割れとなったがその後は持ち直した格好。
5月13日からの下降トレンドの上限付近で、SQ通過となるこの後動きに注目したい。
上昇してきている20日移動平均線が支えになりそうだが、押し目となるかどうか、といったところだろう。
これを受けての日経平均もSQ通過で方向が決まるかどうか。

こちらは昨年12月19日からの下降トレンドの上限に引っかかった格好になっており、今日はその辺りが上値の目安になりそうだ。
38300円前後がそれに当たるが、そこを抜けると5月22日からの上昇トレンドの中央値、38500円台がその上の目安になる。
それらをサクッと上抜けていけるなら、来週は一気に39000円台を目指せそうにも思う。
一方で昨晩日経先物が38000円を割ったことから下値の目安は38000円割れ、過去の高値ラインの37887円付近までが目安になりそうだ。
調整入りとなる場合は20日移動平均線の37679円までありそうだが、世界情勢や米中関税に関する話題、為替、原油と様々な問題が重なっており、判断に悩むところでもある。
今日はそういった事象を抱えての週末となるため、難しい動きの中で一気に方向感が出てくる可能性もあるため、慎重な対応が必要になりそうだ。