週末の米国市場は続伸。

ダウはこれで三連騰となり当然のことながら史上最高値を更新し続けている。
FRBの利下げがゴールとはならず変わらずの強気相場が継続し、調整の入った半導体やAI関連株に加えてGoogleやAppleなどMG7にも買が集まっている様子。
チャート上では7月23日からの平行チャンネル上限にタッチしており、強気相場が続くのであればこれを上抜いて行くことになるが、その場合の上限目安は47000ドル付近だろうか。
尤も、金融相場というのはある日突然ぽっきり折れてしまうことがあるので、トランプ氏やその周辺の発言には注意が必要だろう。
ナスダックも二連騰で高値更新継続。

6月11日からの平行チャンネルの下限に届いており、ここを上抜いてさらに上昇継続か、下限のラインに沿って進むか、はたまた天井となるか。
何れにしてもダウ同様何かしらのニューズが出なければ、まだしばらくは金融相場による上昇は期待できそうだ。
地政学的リスクは燻っており、イスラエルとパレスチナの問題やウクライナとロシアの問題も油断は禁物だが、それ以上に注意したいのがやはり先にも書いたが最近おとなしいトランプ氏だろう。
新たな火種が降ってこないことを祈るばかりである。
週末の先物は320円高、日銀のETF売却ショックも織り込んだか
週末の夜間先物取引は44830円の安値から戻して結果は320円高、45050円と45000円台に戻してきた。

金曜ざら場の日銀ETF売却のニュースで大きく下げた日本市場だったが、崩れ切ることなる踏みとどまった格好に見える。
これも金融相場の為せる技、と言ってもいいだろう。
先物のチャートでは陽のはらみ線となっているが、これはざら場で形が変わるので当てにはならないものの、若干期待もしたくなる形でもある。
実際に夜間取引のスタートから下げることなく上昇して髭も出さずに引けている点は評価しても良いだろう。
このあとざら場がスタートする前の15分でどう動くかで、今日の相場、特に前場に対する強弱が測れそうだ。
日経平均は金曜日に上下の髭をつけて陰線となっている。

特に下髭が長く、これは短期的な調整が入ったと考えていいだろうか。
ETFショックは一時的なもので、ここから再度スタートすることも可能ではあるのだろう。
引け後のクロージングで下げた先物も夜間に現物の終値まで戻してきたこともあり、今日は少なくとも前場は買い戻しが入ると思われる。
チャート上では6月23日からの平行チャンネルの上限が下支えとなり、上値は8月4日からの平行チャンネルの上限までとなっている。
このままそれぞれの上限の間でしばらく右肩上がりが続く可能性はあるだろう。
自民党の総裁選も今日告示され、10月頭には総裁が決定、その後首班指名となり総理大臣が決まることになる。
その間、調整はあるだろうが総じて右肩上がりが続く可能性もあり、9月から10月特有の下げは見られないかもしれない。
ただその分、反動が遅れてくる可能性も十分あるため、時間はまだあるが一応念頭に入れておくべきだろう。