昨晩のNY市場は大幅に反発。

ダウは585ドル高と急反発し、前日の窓を早くも埋める格好となった。
弱い雇用と受けを受けての急落から今度は利下げ期待が急上昇しての反発と、正直あまりに素直というか呆気ないというか、そんなことならもっと落ち着いて対処すればいいだろう、とも思うのだが、やはりリスク管理という点では一旦現金化してから再度見直す、という考え方も理解はできる。
ともあれこれで一旦はそこを打った形になったが、果たしてこれで再度右肩上がりが続くかどうかは別の話。
上値は早くもお辞儀をしてきている20日移動平均線が抑える格好で、5月23日からの平行チャンネルの上限も似た位置にあり、一旦引っかかりやすいところ。
ここで跳ね返される可能性も若干残っており、今晩のISM非製造業景気指数が1つの目安になるだろう。
雇用統計の大幅な下降修正のネガティブインパクトをさらに誇張するか、あるいは意外な結果を見せるのか、注目したい。
ナスダックは403ポイント高と2%近い上昇率となり、こちらも大幅反発。

Amazonの年間予想売上高の引き上げやNVIDIAを中心とするAIチップ関連の牽引、AMDなどの決算期待などもあってのことだろう。
ダウ同様窓埋めは完了、こちらは上値を阻むものは無いといっていい形で、あとは21000ポイントにいつ戻れるのか、といったところ。
もちろん急反発の反動はあるだろうから、今晩次第なのはダウと同じだが、形としてはダウよりも少々有利に見えるので、少し期待はしていいかもしれない。
先物290円高はNYに比して弱いイメージ、日経平均は底打ち反転も重い展開の可能性
夜間先物取引は290円高、40610円での引けとなっている。

前日の始値高値が40690円のため、そこまで届かずに引けた格好だが、とりあえずはなんとか戻ってきたと言える。
NY市場の反発の度合いから考えるよ弱い印象で、買い戻しの範疇とも言えるかもしれないが、まずはここから今日この後の動きが重要になる。
先週末の終値40890円が上値の目安になるが、今の位置は6月13日からの平行チャンネルの下限に引っかかっている形なので、まずはこれを振り切りたいところ。
前日の高値をどのタイミングで抜けるのかで今日の動きは変わってきそうだが、前場の早い時間であれば、引けはともかく昼過ぎ前後で見られるかもしれない。
昨年の8月の大幅下落を想起していたそうしかもいるようだが、今回は少々異なるのでは、と思いつつ、急な下落には注意しておきたい。
日経平均はこれで底打ち反発なるかどうか。

20日移動平均線40334円は先物がクリアしているのでここが今日の下値目安になる。
これを下抜けると厄介で、昨日の始値の40118円、安値39850円という値段が意識され始めることになり、再度底値を探しに行く必要が出てくる。
それでも戻ってくるなら良いのだが、その場合は40334円は抜けてくる必要があるので、その点は気を付けておきたい。
一方で上値の目安は、窓埋めとなる先週金曜の安値40558円だが、これも先物でクリアはしているため、寄り付きは先物のプレオープニングの動きと合わせて注意したい値段だ。
ここがクリアできないと、そもそも底打ちと言い切れなくなる可能性が高いので、これも注目すべきだろう。
上値の目安はこれに加えて同日の終値40799円、その上は41000円の節目が目標となるので、そこまで見えてくれば一旦は底打ちと考えてもいいのでは無いだろうか。
SQ前でお盆休み前の火曜としては少々高望みかもしれないが、先週末の金曜がSQに向けての仕掛けでもあったのだとするなら、今日は反発しても良さそうなのだが。