【朝の想定2025-4-15】関税問題の不確実性に振り回される市場─株式市場の上昇は一時的で為替は円高へ

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昨晩のNY市場は続伸。

ダウ 日足

ダウは20日移動平均線まで伸ばしたもののそこで頭を抑えれられ、結果は312ドル高40524ドルと十字足で大引けを迎えている。

2週前の木曜の終値でもあり、先週水曜の大陽線の終値でもあるこの位置が再度のスタートとなるかどうか、20日移動平均線を抜けることができるかどうか、今晩の動き次第で決まりそうな形だ。

もう一段上の41000ドル台、さらには42000ドル台まで戻して行けるかどうか、今の所は経済指標よりもトランプ関税の行方に全て委ねられているといっても過言ではないだろう。

こうした不確実性は非常に不安定で、本来の市場原理とは少しズレたようにも見えるのだが、現実は受け止めなければならない。

仮にここで戻して行ったとしても、企業業績は明らかに関税によって悪化するし、それが一時的であってもダメージはどこかで顕在化する。

インフレがこのまま続くと消費経済にもボディブローを受けているかのようにダメージが蓄積し、スタグフレーションという言葉が一人歩きから現実に変わっていく可能性が高い。

FRBの利下げはまさにここでというタイミングかもしれないが、関税問題を突きつけられている欧州勢の抵抗が米国債に対して与える影響にどこまで対抗できるかは不明だ。

結局、資金の逃げ場は金となるのだが、米国に対する諸外国の中で対米政略的に一番弱そうな日本の円への投機的な行動につながるのではないだろうか。

何とも情けない話ではあるが、それが現実となりそうな気がしてならない。

ナスダックも続伸。

ナスダック 日足

ざら場では20日移動平均線を超えること成功したもののその後失速、結果は107ポイント高の16833ポイントとなっている。

今晩再度のチャレンジができるかどうか、注目したいところ。

先にも書いたがここで戻して行った先に何があるかはわからないが、チャート形上からは少なくとも3月25日の高値18251ポイントまでは戻せる可能性はあるものの、難しい局面が続くことが予想される。

そんな中、関税延長への期待が崩れた時は、再度の大幅下落もあり得るので、仮に反発が続いたとしても、ここからさらに慎重な対応が必要になると考えておくべきだろう。

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先物130円高、日経平均は続伸期待も為替の動きに注意

夜間先物取引は一時34500円をつけ、結果は130円高の34300円となっている。

日経先物 日足

2月13日からの下降トレンドの下限に頭を抑えられているが、今日はこれを抜いて、20日移動平均線の34964円付近まで伸ばせるかどうか。

10日の終値34640円も上値の目安の1つになるだろう。

それらをあっさり抜いて35000円台に入ったとしても、その上の目標が35720円付近になるため、今日はそこまで一気にという訳にもいかないだろうから、そう考えると35000円手前までが今日の上限、という想定になる。

少なくとも終値ベースで35000円台に載せることができたなら、今週は木曜まで安泰、となるのだが、果たしてそう上手くいくかどうか。

さて、日経平均はこれらを受けて今日も続伸となりそうだ。

日経平均 日足

先週木曜の高値34639円が目先の目標となりそうだが、その上には過去の高値ラインや下降トレンドの下限、35000円の心理的節目、20日移動平均線などなど、上値の目安にも抵抗にもなりそうなものが多い。

それらを抜けることができれば、2月26日高値からの半値戻し達成に近づけるのだが、まだ道のり半ばといったところ。

先にも書いた通り為替の動きが非常に厄介で、局所的に見れば日経平均は戻ってはいるものの、いつ失速するか不安定な状況でもある。

米国市場の様子は言わずもがなだが、国内政治の状況は芳しくない。

開催された大阪万博は案の定最悪のスタートでこの先も全く明るい見通しが立たず、相変わらず石破政権の政策はトランプ関税に対する姿勢が的を射ていないし次の選挙ばかりを気にしている感が非常に強い。

こうした中、為替は円高基調で140円台にとどまってはいるもののいつ崩れるのかわからない状況になりつつあり、正直不安要素だらけだ。

そんな中でも戻してきている日経平均には頑張って欲しいところではあるが、短期的な期待とは別に、中期的には正直かなり厳しい想定をしている。

いずれにしても、今日だけを考えるなら34640円が最初の目安で、その上は35000円手前までとなるのだが、その目論見が崩れると、再び34000円割れから33800円台に戻る形になるので、今日はその見極めをしつつ相場に臨むことになりそうだ。

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