昨晩のNY市場はダウが続落、ナスダックは大幅な反落となった。
ダウは178ドル安と続落、年末からの揉み合い相場からまだ抜けきれていない。
下値は120日移動平均線が守ってくれている印象だが、上値は20日と60日の移動平均線が塞いでいるといった状況。
方向性が決まるのは金曜の失業率などの指標発表後となるのだろうか。
トランプ氏の大統領就任が今月20日迫る中、現大統領のバイデン氏が最後の最後でなにか発言するかも気になるところ。
何れにしても相場にとってプラスになりそうな様子はあまり無さそうなので、期待はしづらいところだ。
ナスダックは昨日窓を開けての上昇だったがほとんどその分を使い果たして終わった印象。
11月15日からの上昇トレンドの下限で止まった格好になるが、12月16日からの下降トレンドの中間線の位置でもあるので、今週どちらかに振れることになりそうだ。
ここをしたブレると60日移動平均線に寄っていくことになるので、再度下値模索になるが、今晩切り替えせないとそれが現実となりそうだ。
夜間先物は一時39650円、終値270円安で日経平均の40000円台は一瞬で終了
夜間先物取引は高値40210円、安値は39650円、結果は270円安の39730円となった。
高安で言えば前日の日足の半値を割り込んでいるが、終値ベースでは50円ほど上で止まっている格好。
今日その半値の位置、昨日の陽線本体の中央となる39680円を割り込むかどうかで全値戻しとなるかどうかも決まりそうだ。
本来なら火曜日の上昇の後は水曜に続伸または天井を付けての反落という形が多くなるのだが、SQ前ということもあって総型通りにも行かなそうだ。
ファンダメンタルズはあまりいいネタが無く、ドル円は高値止まりしているがここしばらくはあまり為替との連動性が見られないため円安も当てにはならない。
一方で日銀は相変わらず慎重というか弱き部分が見え隠れしており、次の利上げは見えない中、トランプ氏の関税の行方がはっきりしないため不安だけが独り歩きしている様相だ。
そんな中でSQ二日前の日経平均は昨日つけた40000円を維持できずに進みそうだ。
先物にサヤ寄せしてスタートした場合は39700円台からとなるが、終値ベースで40000円台を維持できるかどうかは難しそうだ。
昨日の半値押しが39830円付近となるためここを終値ベースで維持できるかどうかが1つのポイントなる。
上値は40000円が最初の目安、その上は昨日の高値40288円となるが、昨日上げた分の戻り売が買った向きの失望売がどの程度かにもよるだろう。
SQがあるため今日は40000円台を維持して引けるだけでなく、昨日の高値、せめて終値を抜いて引けないと、今週は保たないと考える。
一方で今日下げるとなると昨日の始値・安値の39584円が最初の目安になる。
これを下抜けていくとなると20日移動平均線の39300円付近が次の目安。
そこで止まるならSQまでに戻ってもいいかもしれないが、下抜けると厄介だ。
今日の動き次第では来週以降の動きも見えてくるので、SQ前の重要な1日となりそうだ。