昨晩のNY市場は大暴落となった。

ダウは直近の安値を下回って1000ドル超の下げ幅で41000ドルを割り込んでいる。
日足では下値の支えは見えないが、月足で見た場合に20ヶ月移動平均線が40180ドルの位置に、3日足のチャートでは360(120×3)日移動平均線が40455ドルの位置にあるので、それらが支えになるかどうか、といったところ。
下降トレンドの加減にはまだ遠いので、そこを目安にするにはまだ早いが、この暴落が一時的なものなのかどうか見極めるにはまだ時間が必要。
今晩以降、安易な底打ち期待は注意すべきだろう。
ナスダックも1000ポイント超の大幅反落となった。

こちらは週足の120州移動平均線16219ポイント付近にあり、この辺りを目安にすることになる。
いずれにしてもトランプショックと呼ばれる一連の関税問題は、全世界を巻き込んでの大騒動となった。
この下落が今日明日で終わることになるなら単なる茶番でしかないが、実質的には始まったばかりの事象であり、不確実な状況は今後も続くと予想される。
そのため、需給バランスが崩れたまままだしばらくは下落が続くはずで、筆者としては昨年8月の大暴落の比ではないさらなる大暴落が今後続く可能性がある、と考えている。
先物1230円安と大幅続落、日経平均は33000円台からのスタート
NY市場の暴落を受け日経先物も大幅な続落。

1230円安の33620円とついに34000円を割り込んできた。
前日の長い下髭をつけた安値を伺う位置にあり、このまま割り込む可能性は大きいと思われる。
日本の場合はこの後の利上げ予測も相まって為替が円高に振れる予測もあり、それらを踏まえるともう1段2段の下げは必至と思われる。
尤も、この状況下で利上げを本当にするのかどうかは正直わからないのだが。
これを受けての日経平均は34000円割れからのスタートとなりそうだ。

日足チャートでは先物の現物も下値の目安が見えないので、他の足を参考にすることになるが、日経平均の場合は週足も月足も移動平均線は31000円台しか直近の下値目安が見つからず、少々難儀している。
先物も同様で、かといってそこを目指すことを前提に考えるには少々無理があるだろうか。
下げ三日と言われているので、この暴落は少なくとも今日下げ止まるとは考えにくく、昨日の安値はおろか33000円割れも一応考えておくべきだろう。
ただし、相場参加者の多くがそう考えた瞬間に下げ止まる可能性はあるので、妙な気を起こして突然空売りをするなどの行為は注意したい。
もちろん買いから入ることもまだ避けるべき時間帯でもあるので、ここは静観するしかないと思われる。
早くても今晩の先物が下げ止まりの兆しを見せるかどうか、週明け月曜から火曜にかけて下げ止まるかどうか、といった点に留意しつつ今日の相場を眺めることになりそうだ。
なお、下値の目安は三日足を参考にすると、33485円、33447円が節目で、これをした抜けてしまうと33000円割れも視野に入ることになり、さらにその下は32775円、32710円といったあたりになる。