昨晩のNY市場はメモリアルデーの祝日で休場となり、外部材料が乏しい中、市場動向に対して様子見ムードとなる中でアジア市場の動向に注目が集まった。
底堅い日経先物と陽線の日経平均、レンジ上抜けの可能性も?
日経先物(NK225!)は37,610円(+20円、+0.05%)で引け、20日(37,016円)、60日(36,770円)、120日(37,232円)、200日(37,316円)の移動平均線の中で推移し、ほぼ横這いながらも底堅い動きを見せている。

5月に入ってからの下降トレンドライン(紫色の破線、38,000円付近)を下抜けた後、36,000円~37,000円付近でのレンジ相場が続いており、直近では37,000円付近でサポート。
この底堅さは、NY市場休場による外部材料の不在から、アジア市場独自の需給バランスが影響している可能性があり、特に海外投資家のポジション調整が限定的だったことが背景にあるかもしれない。
移動平均線が収束しつつある状況は、ボラティリティの低下を示しており、レンジ相場が長引く中でエネルギーが蓄積されている状態とも言える。
このため、レンジ上限の38,000円を明確に上抜けるか、あるいは37,000円を下抜けて36,000円付近を試すかのどちらかに動く可能性が高まっている。
一方、昨日の日経平均(NI225)は37,531.31円(+371.06円、+1.00%)で引け、20日(36,938.00円)、60日(36,739.23円)、120日(37,229.21円)、200日(37,674.00円)の移動平均線付近で推移。

前日の想定では日経平均が続落スタートと予想されたが、実際には想定以上の強さで陽線を形成し、底堅さを示した。
チャートでは、日経平均が下降トレンドライン(紫色の破線、38,000円付近)をやや上抜ける兆候を見せており、レンジ上限の38,000円を試す動きが強まっている。
上値の目安としては、まずは直近の高値である37,960円付近が抵抗線として意識され、突破すればレンジ上限の38,000円、さらにその上には4月中旬の高値39,000円付近が次のターゲットとなる。
一方、下値の目安としては、直近のサポートラインである37,000円付近を下抜けた場合、36,000円付近が次の支持線として意識される。
本日5月27日は火曜日であり、火曜の傾向が木曜まで続く傾向があるため、この底堅い動きが継続し、レンジ上限の38,000円を明確に上抜ける可能性も見えてきた。
さらに、月末(5月31日)や権利付最終日が近く、転換点となりやすい時期であることから、上昇方向へのブレイクが起きれば、39,000円付近の高値を目指す展開も想定される。
一方で、ブレイクに失敗した場合、36,000円付近のサポートラインを試すリスクも残るため、レンジ相場の上限突破が鍵となる。