昨晩のNY市場はダウが大幅な続伸となった。
461ドル高で直近高値からの下げに対する半値を埋める位置まで届いている。
ここまで戻すと次は前回の高値が目標になるが、戻りが急なだけに今晩の指標も合わせて気になるところだろう。
ウクライナとロシアの長距離攻撃激化といった地政学リスクも再燃しているが、それらの心配を他所にもう一段上昇できるかどうか、注目したい。
一方のナスダックはプラス圏で始まったものの結果は小幅高に終わった。
スタートはプラス圏だったが結果は火曜からほぼ変わらずの位置となった。
ここまで上値が抑えられている要因が気になるところだが、そろそろその結果が出てくる頃ではないだろうか。
Googleの解体といったネガティブな要素はまだしばらく影響を与えそうだが、NVIDIAの決算や予想に対するネガティブな見方は一時的なもので収まる気配もある。
11月に入って出来高が増えており、この後の動きには多少期待もしていいように思うのだが、果たしてどうだろうか。
夜間先物の下髭が続き、日経平均は今日もざら場の売りが続くか
夜間先物取引は終値こそ190円高となったが、安値が37700円とまた長い下髭をつける結果となった。
この後週末の取引が始まるわけだが、ここしばらくざら場で売られる形が続いており、この位置からどこまで売り込まれるかが今日の焦点になりそうだ。
ただ、単なる印象ではあるが、先物主導の下げというよりは実需の売りの方が大きいように見える。
というのも夜間で戻す形が多い傾向にある点が気になるところだ。
何れにしても週末なので再度売られる可能性はあり、そこは注意が必要だろう。
それらを踏まえての日経平均は、頭の重い展開となりそうだ。
プラス圏でのスタートにはなるだろうが、昨日と違って今度は120日移動平均線38270円付近が上値の目安となる。
これを抜けて60日移動平均線の38492円付近にチャレンジできるかどうか、といったところまでが今日の想定となる。
一方で下値は38000円と先物の安値の37700円だが、38000円は昨日一瞬だったが割っているので、今日もざら場で割り込んでくると少々厄介だ。
37900円割れはもとより、先物の夜間安値の38700円台も見えてくるので注意したい。
何れにしても週末でありあまり期待を持てない状況が続いているのだが、ここしばらく続いているざら場の売りが今日で止まるなら、来週少し期待もできそうなのだが、どうだろうか。