昨晩のNY市場はダウとS&P500が下落の中ナスダックは横這いだった。
史上最高値を更新し続けていたダウだが、週末の指標やパウエル議長のコメントを前に一旦利食いとなった模様。
これが一息ついただけのことであれば良いのだが、ここから崩れるのは少々嫌な形になる。
ここしばらくのチャートの形だけを見ると、天井付近でいきなり大きな陰線が出て数日間の調整が入ることが多かったので、そういった形を気にしている。
尤も、過去にそうだったからそうなる、というわけでもないので、杞憂で終わって欲しいところ。
一方のナスダックは小幅高でほぼ横這い、高値圏を維持している。
こちらはようやく8月の高値ラインを上抜いてきたところなので、ここは7月に空けた窓を埋めに行って欲しいところ。
その後は再度史上最高値を更新、という形が理想ではあるが、それは週末の動きを見てからだろう。
何れにしてもダウ同様、指標待ちの構えで今晩以降を迎えることになる。
先物は450円高も往来相場のまま、日経平均はイベント待ちと月内最終で引けが難しい
日経先物夜間取引は、NYの軟調さとは関係なく引けまでに下げた分を取り戻すように、夕方の場が開いてからジリジリと上げ続け、結果450円高の36110円となった。
今週に入って37000円台後半から38000円台前半での往来相場となっているが、これがいつ、どちらに抜けるのかが今日と明日の注視すべき点だろう。
9月頭の大幅下落分を2/3以上取り戻してきているので、全値戻しは期待しても良いだろう。
ただ、その後は10月に入ることで何かが変わるかもしれない。
そういった懸念をもちつつ自民党の総裁選を前に日経平均は今日明日難しい展開を強いられそうだ。
38110円の先物を受けてのスタートとなるが、火曜のように寄り付きから上昇した分後場に下落するというパターンがどうしてもちらつく。
この辺りの心理を逆手にとって反発に持っていってくれるならそれはそれで有難いのだが、そうなったとしても明日につながるかどうかはわからない。
何れにしてもイベント通過までは上も下も限定的と考えるべきだろう。
そうした観点から、上値の目処は先日の高値の38427円で、これを上抜けていけるなら明日に対する期待と取れる。
一方で下値は先週末の安値、37654円で、これを下抜いていったら逆方向に向かう可能性が大きいだろう。
その間の動きとなった場合は、結果は明日に持ち越し、ということになる。