昨晩のNYはダウが続伸、ナスダックは大幅反発となった。
一時41000ドル台に戻していたダウだが、結果は99ドル高と大きな上髭を残して引けた。
FOMCの9月利下げ示唆のコメントや、半導体輸出規制に関する除外内容などもあって、一時41200ドル付近まで上げたものの、その後失速。
9月の利下げは想定の範囲内だったとは言え実現にかなり近づいたこともあり、後は実際にそれを迎えた際にどう反応が出るかと言ったところだが、来月17、18日開催予定のFOMC前後は荒れそうに思われる。
何れにしてもここは戻り高値がどこまでになるのか、先の高値を抜いてさらなる上昇を見せるのかが気になるところだが、夏休みの時期にすでに入っているため、今週と来週でガラッと変わる可能性もあり、注意は必要だろう。
ナスダックは大幅反発。
漸く底打ちか、と言ったところだが、20日移動平均線に頭を抑えられる格好になった。
ここを抜け切れれば、といった形になったのだが、実際に下がってきた20日移動平均線を上回ることができるかどうか。
できなければ再び下落コースになるのだが、利下げはさておき、半導体輸出規制の影響がどう出るのかと、ハイテク部門の決算次第では、苦しい展開もあるので、予断は許さない状況が続くと言っていいだろう。
先物520円安、前日終値が幻となった日経平均は重い展開も反発期待
前日は一時1000円高を演出した日経平均だったが、夜間先物取引が始まった途端に先物は一気に値を消して行った。
正直いうと昨日の上げ幅は想定外で、この夜間取引の終値が昨日の想定の上限だったので、今朝の段階の結果だけ見れば、昨日の想定通り、と言ったところではあるのだが。
知らぬ間に勝手に上がって勝手に下がって知らぬ顔、というのは何とも後味が悪い。
いくつか引いた平行チャンネルの下限に沿った位置での動きに見えるが、60日移動平均線と20日移動平均線が接近していることもあり、この辺りで上抜けていかないと、再度の下落もありえそうだ。
日経平均としては月替わりでの再度の上昇を望みたいところ。
とは言え昨晩の先物の下げで頭の重い展開になる可能性は高い。
それすら払拭して再度上昇して行くのなら、期待も膨らむのだが。
その期待を含めて上値は昨日の高値39101円と、60日移動平均線の39306円付近を目安としたい。
もう少し控えめに考えると。38975円の過去の高値ラインまでは望みたいところだ。
一方で先物の売られ方を踏襲するのなら、昨日の高安の半値押しになる38570円付近。
これを下回ると重くなって行くため、最悪38000円まで下げてしまう可能性もある。
月が変わったので何とか上昇志向に切り替わって欲しいところだが、日銀の利上げの結果とエンキャリーの巻き戻しによる円高、半導体規制に夏休みが加わって、複雑な背景の中、どう動いて行くか注目したい。