昨晩のNYはダウが小幅に反落、NASDAQは小幅に上昇と全体的に横這いとなった。
ダウは８連騰で止まった形。
今晩や明日の諸々の指標待ちといった所だが、それら次第で再度動く方向が決まりそうだ。
今晩のPPIの予想はほぼ変わらずだが明日の小売り売上高は弱含みの予想で、これが予想を上回るか下回るかで投資家の感情が出てくる可能性がある。
利下げに対する期待が遠のくとそれをきっかけにここまでの上昇分を一気に吐き出す可能性もあるので、要注意だろう。
ナスダックは久々のプラスではあったが見た目は横這いのまま。
こちらもダウ同様指標待ちで、利下げが順当に行われると判断されればもう一段上も目指せそうだが、逆のパターンだと4月安値まで再度覚悟が必要となりそうだ。
その場合の下支えは16000ポイント付近になるだろうが、そこで支えられなければ120日移動平均線付近まで行くことも想定しておく必要があるだろう。
尤も、利下げ期待が持続できた場合は逆に新値を取りに行くことも考えられるので、指標次第の難しい位置とも言える。
先物70円高で横這い続く日経平均はNY次第
夜間先物取引は70円高、38190円と相変わらずの横這いで取引を終えた。
大きな手がかりもない状況の続く中、NYの動きに合わせたような形になっている状況から、今晩か明日のNYの指標に付随した動きになりそうな気配。
20日移動平均線と60日移動平均線に頭を抑えられている形にも見えるので、これを上抜けないと再度120日移動平均線が見えてくることになりそうだ。
これが現物のチャートに至ってももう少し見方が変わってくる。
平行チャンネルのトレンドレンジがちょうど交差しているところが今日、明日になるので、ここでどちらかのレンジ内に収まることになるか、あるいはこのまま横這いが続いて先で方向感が決まるまで横這いが続くか、といったところ。
上昇トレンドの場合はやはり20日移動平均線を抜けていく必要がありそうで、それが難しいとなると再度38000円を割っていくことになるのだが、下値がどのあたりまでかは判断が難しい。
120日移動平均線が下降トレンドのレンジ内に入ってきているので、そこまで届くとなると37000円割れ、その手前で止まるなら37300円付近がレンジの中央線付近になるので、直近はその辺りが下値目処となりそうだ。
そういった観点から今日は昨日同様重く値幅の少ない動きを想定する。
上値は20日移動平均線の38400円付近まで、下値は38000円前後まで、といったところ。
ただ、下げ余地はもう少しありそうで、その場合は昨日同様38000円を割り込み、37800円台はあってもおかしくはないだろう。
逆に上昇していくなら今日が最後のチャンスかもしれず、その場合は先週末の高値38800円近くまであってもいいだろうが、そこまでの力があるかどうか、微妙ではある。
