昨晩のNYは一時300ドル超の下げを見せたが、結果は小幅高の終わった。

CPIが予想を上回ったこともあって、利下げ期待が一瞬遠のいたこともあるだろうが、そもそも利下げはすぐにはしないとFRBが散々言ってきたのだから、変な期待をすること自体が間違いだ。
そう言った意味でこの結果は正しいし、ある意味強い相場の現れでもある。
調整せずに横這いでダウは維持されている点は評価しても良いと思う。
ただし、ここから上は未知数なので、やはり1回は調整が必要ではないかとも考えているのだが、それがいつ出てくるのか、そのきっかけ次第といったところだ。
ナスダックもほぼ変わらずの引けとなった。

ダウ同様ここで踏ん張れたことは大きい。
ただ、昨日も書いたと思うが、先日の下げで調整十分かというとそうでもないので、ここからは三歩進んで二歩下がる、といったような形が望ましいのだが、そこは市場次第になる。
新値となったダウよりも、過去の高値ラインが残っているナスダックの方が上値の目安はつけやすいが、そういった意味ではそこに到達するにまだ時間が必要に思える。
先物上昇もSQ通過で調整入りが順当
昨晩の先物は40円安、35210円の引けとなっている。

現物から200円ほど上げての昨日の引けだったので、クロージングも近いかと思ってはいたが、SQを通過する今日で概ね用事は済んだのではないだろか。
普通に考えたら調整入りなのだが、それでもなお上昇するというのなら、何かしら理由が他にあるはずだ。
今のところそれが見えないのだから、想定としては調整入りと判断したい。
先物ベースで考えると、9日の33360円から昨日の35250円の上げ幅1890円。
1/3押しは34620円となる。
現物は同じ9日から考えるともう少し幅が狭くなり、上げ幅1300円ほどとなるのだが、1/3押しを考えると34610円ほどになるので、大体辻褄は合いそうだ。

昨日空けた窓を埋めるなら、34539円が欲しいところだが、そこはざら場の動き次第だし、1日で窓を埋める必要もなかろう。
そういった意味では、35000円台は維持できるかもしれない。
それでも十分強いと思われるが、ここまでの上昇がSQという理由のみであれば、そうも行かない。
SQ通過で調整入りならやはり35000円割れは必至で、下値の目安は先の1/3押しとなる34600円台か、窓埋めの34500円台が妥当ではないだろうか。
ここ数日は想定以上の動きだったが、そろそろ収まってくれないだろうか、とも思っている次第。