昨晩のNYは続伸。
ダウ203ドル高、35151ドルと3ヶ月ぶりに35000ドル台を回復。
2ヶ月半の下げを1ヶ月で取り戻す勢いは正直言って驚きでもあるが、ここまで来たら8月の高値までクリアしてもいいんじゃないか、と思ったりもする。
もちろんその後の下げも怖いのだが、移動平均線を下に従えた格好なので、34000ドル付近までの押しで済むかもしれない。
都合のいい話ではあるが、来年が難しいというのなら、高値は取れる時に取っておいた方がいいだろう。
クリスマス商戦含めて今週はどこまで行けるのか、というのがNY市場の見方になるかと思う。
ナスダックも同様に大幅に上昇。
こちらの方がダウよりも7月、8月の高値に迫ってきている。
早晩高値を奪還することになりそうだが、その後はやはり窓の辺りで止まるかどうかだろう。
金利の問題は今のところ解決したかのような動き方だが、本当にそうなら押しはそう深くはならないはず。
今週高値をつけた後の動きは、来年の思惑も見え始めるので、来週以降の下げの度合いとメディアの動向には注意しておきたい。
先物33380円も上値は重い展開を想定
夜間先物は終値こそ33380円だが、安値は33190円までとなっている。
ここで容易く反発できるのなら上値期待もできるのだが、日本の市場としては、月末に向けての売り需要にGPIFの換金という大きなものが乗っかってきただけに、正直明るい展開はあまり想定できない。
月内最終までまだ5営業日あり、その間、何度か大きな売りが出ることが予想されるので、高値を取った翌日に簡単に押し目を作って反転、ということもなかろう。
そう言った観点から、今日は朝買いが入ったところで再度売りを浴びせられたら、頑張ってもなかなか戻ることができないのではないだろうか。
上値は都合よく考えたとしても33600円付近まで、下値は先物安値33190円付近が最初の目安で、その下は窓の上限33090円台、節目の33000円、という見方は昨日と変わりない。
この想定が崩れて、再度高値を付けに行くのなら、何か他の理由が出てくるのだろうが、円高に向かったからといって、それだけでそこまでの商いにつながるとは、正直思えない。