2023年8月8日の日経平均は、122円高、32377円での引けとなった。
なんとか反発した格好で終わったのだが、引け後の先物は売られて、32290円の引けとなっている。
形的には頭を抑えられた格好になっているため、明日は少々分が悪そうだ。
それでも今週に入って戻ってきたことは褒めてもいいだろう。
そして今週のSQとその後の動きについては、個人的には正直読みづらい展開だ。
上値は20日移動平均線で抑えられ、下値は32000円という節目と60日移動平均線が迫ってきており、狭いレンジの中で窮屈な動きに終始することになる、とそこまではよし。
問題なのは、これを一方にブレイクすると、一気に流れが決まって一方的になりやいという点だ。
鬼門の31900円台
60日移動平均線の支持線としての機能は当然だが健在で、31930円まで伸びてはきている。
その支持線に助けられたのはつい昨日のことで、明日再度お世話になる可能性もまだ残っているのだ。
SQの時点ではまだ割れないかもしれないが、これを割れると、何度も書いている31371円が下値目処で、その下になると31000円、120日移動平均線の30761円となってくる。
先にも書いたが、この時期は一方的な動きになりやすい時間帯でもあるので、SQ後の1週間、お盆の週から20日以降にわたって下げが続くことになると、31000円割れも十分あり得ることになる。
故に、60日移動平均線の付近は重要な支持線であり、また鬼門とも言えるわけだ。
上値は限定的
一方、上値はというと、32600円後半から32700円が最初の目処で、その上は33000円の節目があり、33187円、33345円の過去高値ラインが揃っている。
上値は割と狭いレンジ内に節目や目処が立つので、少々重くなり、限定的と考えられる。
何より上昇する手掛かりが少ないため、上値は大きな期待を寄せるには難しい状況なのだ。
これを払拭するには、何らかのサプライズが必要なのだが、今のところは全く気配すら感じられない。
そう考えると、8月のSQ後はネガティブなイメージが大きいと言えるだろう。
32200円割れか、32500円を抜くか
明日の想定としては、まず32500円を再度抜いて引けることができるかどうかがまず1つ。
その上で32700円に挑戦できれば御の字だろう。
一方で下値は32200円を割れると投げが加速しそうで、そうなると32000円が見えてくることになる。
明日はこの32200円と32500円のラインをどっちに抜けるかで、様子がガラッと変わることになるだろう。