昨晩のNYは大幅に上昇。
ダウは489ドルだか、34827ドルと窓を空けて一気に9月の高値に迫ってきた。
CPIが想定通りの値で米国債利回りの低下、その結果から市場はハイテク買が進んだ、というのがマスコミの解説だ。
解釈に対する云々はさておき、ここまで大幅に上がったのだから、ステージが変わった、と考えたくもなるのがチャートを見る者としての心情だが、まだ1日目なので断言もできない。
過去の高値ラインの下支えはあまり強固なものでもないので、今晩の動きが重要になってくる。
一時的な乱高下で終わってしまうなら、単なる高値示唆だったとなり、再び下落の道を辿ることにもなりかねない。
日本市場もそうだが、ここは慎重な姿勢が必要になるだろう。
ナスダックも同様。
まだ時間が早いので引ける前のチャートだが、こちらも9月高値ギリギリまで登ってきたところ。
せっかく良い形になるかと思っていたのだが、こうなってしまうとこの後の動きは正直わからない。
今晩次第なのはダウ同様で、この大きな窓をどう扱うかは、市場のみが知ることだ。
どうせならいっそ8月の高値まで行ってくれた方がわかりやすいのだが、今晩以降の動きを見てからの判断になる。
日経先物500円高で11月もまた上下激しい動きに
NYの大幅高を受けて、日経先物も500円高、33210円で引けている。
もう少し落ち着いた上昇を今週は期待していたのだが、そうは行かなかったようだ。
まだ1日目だが、これで抜け出したとなると次の高値目標は9月の33450円、その上は7月の33810円となっていく。
ただし、10月同様短期間の上昇、という見方もまだ拭いきれていないので、ここは慎重に対応すべきだろう。
これを受けて日経平均は窓を空けての上昇となる。
33200円前後のスタートなるなら、33187円の高値ラインが目安になるが、寄り付きから変われ続けるのは少々難しい気もしている。
その場合は100円くらいの押しはあって然るべきで、行きすぎると33000円付近まで下げることになるが、この上昇が眉唾でないなら、そこまで押すこともなかろう。
一方で、上値は33345円の高値ラインが最初の目安になるが、先にも書いたようにこの上昇が眉唾でないなら、その勢いに乗って33400円付近まで、9月高値手前の窓を埋めに行くことも不可能ではないだろう。
SQを超えての上昇なので、今週は少なくとも木曜まではこの傾向が続いても良いはずで、そう考えると、9月高値の33634円をクリアしに行っても良いだろう。
ただ、祝日のある来週以降の月末に向かっての動きは、これで穏便に済みそうにないな、とも思えるので、この急激な上昇は少々複雑な気分にさせてくれる。