昨晩のNYは続伸。
ダウは123ドル高、33052ドルと33000ドル台は回復。
一旦一息つけそうな位置まで戻せたが、まだ上には移動平均線がいくつもあって、あまり油断はできない位置でもある。
8月から始まっている長い下降トレンドは以前有効と考えられるので、ここは冷静になって上値目処は考えておくべきだろう。
33300ドルの位置にある20日移動平均線はいいとして、問題はやっと下がり始めた60日移動平均線の位置が、まだかなり上にあるという点。
つまり相当な勢いでここまで下げてきているので、多少戻ったところで8月に比して考えると今の戻り幅では焼け石に水とも言える。
かといって急激な戻りは再度の売り対象にもなりかねないので、如何に今の位置を維持しつつ値を戻していけるか、という非常に難しい課題が待っている。
とは言え、ここから200ドルずつ戻していけば34000ドルは達成できるので、2週間かけてゆっくり戻れるならば、何とか新しいトレンドは作れるだろう。
その2週間が実際に訪れるかどうかはまだこれからになる。
NASDAQは堅調だがまだ決め手には欠ける位置となっている。
欲を言えば240日移動平均線は抜けてほしかったところだが、ダウの件も含めて、この反発を継続できるかどうかにかかっているので、まずは今晩がその一歩になるかどうか見極めたいところ。
1週間前までは何とかなりそうな位置だったのだが、わずか二日でここまで押し下げられてしまったため、ダウ同様上にある移動平均線や過去の高値ラインが正直重く感じる。
ここから再度、13000ポイント奪還、移動平均線上抜けという結果を出していかないとならないのだが、こちらも2週間くらいかけてじっくり行った方が良いとは思うのだが、こればかりは相場次第だろう。
10月の頭のような上げ方だと1週間は保たない、と考えておくべきだと思う。
先物が大幅高で日経平均は再び31000円台
2023年10月31日の日経平均は161円高、30858円で取引を終えた。
場中の高値は30973円で、昨日の朝の想定よりは若干弱かったが、900円を抜けたという事実と、引けに800円を割り込まずに済んだという結果から、まあまあだったのではないだろうか。
日銀の結果は概ね想定通りというよりは、事前にすっぱ抜かれている内容のままだったのだが、それなら本来は900円台で引けるべきところだったが、何をどう考えたのが投げ売りで終わってしまったのは残念だった。
だが、結局先物は530円高31380円と大幅に上昇し、過去の高値ラインでもあり20日移動平均線付近まで戻ってきた。
ざら場で売らされた投資家たちはさぞ悔しい思いをしているだろうが、市場に流れるニュースをどこまで信じるのか、あるいはどう解釈するのかは各々の判断だけに、なんとも言えない。
さて、これで日経平均は窓を空けて始まることとなるが、もう一度チャートを眺めてみたい。
31300円台ということもあって過去の高値ラインや移動平均線が2本集まっているところになるのだが、今日はここで頭打ちで終わってはいけないところだと思う。
もちろん9時半あるいは10時までは売も出るだろうが、それをこなして31500円くらいまで行って維持するか、それが無理ならせめて31400円付近で今日1日を終えるくらいの結果が出ないと、結局また長い上髭を作って終わり、明日再度31000円付近まで押しやられてしまう事になりかねない。
若干の上髭は許容するとして、高値31500円台、引けは31380円以上、というのが今日の理想だ。
最高なのは31800円ではあるが、NYの戻り方を云々言っておいてそれは無いだろう、というツッコミも出そうなので、それはさておく。
まずはきちんと反発してもらった上で、足場固めをして欲しいので、先物が既にの位置なのだから、ここはしっかりとした結果を望みたい。
今日最悪なのは、先に書いた位置まで行っておきながら、引けが31300円程度かそれ以下、というパターンだ。
長い上髭で陰線という結果だけは避けてくれ、と、強く願うばかりである。