昨晩のNYは続伸。
ダウは陰線ながらも65ドル高、33612ドルと20日移動平均線を抜けて引けた。
これでやっと半値戻しくらいの位置に辿り着いたわけだが、更なる上昇はまだ険しい道のりのようだ。
メディアでは、投資家の視点がPPIよりもCPIに向いている、といったような訳の分からない解説でお茶を濁しているが、9月後半の下げもその後ここまでの上げも結局は需給の都合でしかないのではと思われる。
先だっての換金需要が一服して反転はしているものの、確固たる理由が見えていないままなので、そろそろ息切れする頃合いに思える。
そういった観点で考えると、今晩あたりが転換点になるかもしれない。
ナスダックはダウよりも綺麗な形になってきた。
こちらは9月頭から先行して下げていた分、戻り始めも早くまた底に近い位置での揉み合いもあって、安定しているように見える。
ただ、今のところ2/3戻しにまでは届いておらず、上値抵抗がなくなった分、地力が試される展開。
13800ポイントまで戻れるなら、後半戦も少し楽になりそうだが、どうだろうか。
先物32000円台でSQ前日はこれを挟んだ攻防
日経先物は夜間取引を32020円で終えた。
ちょうど20日移動平均線と60日移動平均線の間に挟まった格好だが、明日のSQを控えて今日は動きづらいように思う。
このまま現物に下駄を預けた格好で大人しくしているなら狭い幅での動きが想定できるが、実際は場が開いてみないとなんとも言えない。
先物の朝の終値を受けて素直に現物がスタートした場合は、上値目処は32118円の60日移動平均線あたりになる。
これが抜けられるなら、10月頭から見て全値戻しなら32400円、9月15日高値から見て2/3戻しなら32500円がその次の目処になるだろう。
SQ前でそこまで力があるならば、という条件付き。
正直あまり期待はできないと思っているが、そういう時に限って想定を外れることが多いので、一応考えておく。
一方でボックス圏の下値は20日移動平均線の31930円。
その下になると昨日の安値、一昨日の高値付近の31800円あたりになる。
もっと大きく下げたければ31500円までなのだろうが、下方向にしてもそこまでする必要が今ひとつ見えないので、こちらもあまり気乗りしない位置。
今日はそこまで上下はっきりできるようには思えなく、もしハッキリするなら10月後半に向けて大きな目標ができたことになるので、明日のSQが荒れる事になるのだが、実際どうなのかはざら場を見てからだ。