日本時間の10時半頃に、米国債務上限撤廃案が米下院で採決され、超党派議員の賛成多数により可決された。
この可決のタイミングでダウ先物は一時33000ドル台まで上昇をしていたが、そこから下落し、再び32900ドル付近まで下げている。
元々下落傾向にあったので、材料でつくしというよりは確認できたというだけのことのようだ。
つまり、既に織り込み済みだったということになると、ここからは次の懸念であるFOMCによる利上げ停止に係る問題に完全にシフトしていると考えるべきだろう。
NASDAQ先物も同様の傾向を示しており、ここからはダウもNASDAQも方向性は一致して動きそうな気配だ。
先物の日足はつなぎ足のため現物とは異なるので、トレンドレンジの幅が少々異なり、こちらはすでに上昇トレンドのレンジから抜け出してしまっていた。
こうなると良くのこのレンジの加減に沿う形でしか動けなくなるので、直近は上値が限定的で苦しい展開となりそう、という予想となる。
果たして、今晩の動きはどうなるだろうか。
日経平均は後場の動きが重要
一方の日経平均はダウ先物の動きに沿った日経先物に合わせるような格好となっている。
一時31100円まで戻ってきたものの、先にも書いた通り米国の債務上限撤廃案の可決を堺に再度売られ、31000円付近での揉み合いに転じた。
米国の動きに準じるようになった点は分かりやすくなったとはいえ、正直、これで昨日のクロスが一体何のためだったのかが見えにくくなった。
もちろんすぐにその結果が現れるわけでもないだろうが、先物と現物をクロスしたとしたら、通常は現物を持つ方向が考えられるので、少なくともこの位置は覚えておくべきだろう。
仮にここから下がったとしたら、次に戻ってきた時に壁となるし、ここから上がるならば下げてもここで止まる可能性が高くなる、という感じだ。
いずれにしても後場の方向性が明日も続きそうなので、この後の動きは重要なポイントとなる。
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