期待外れと言うが
FOMCでは結局利上げ継続を決定したが、そもそもパウエル議長を始め、FRB議員たちがいつ「利上げを緩める」とか「利下げを検討する」などと言ったのだろうか。
マスコミが良いように書いただけのようにも思うのだが、いずれにしても、12月の0.75%の利上げは行われるわけで、当初の予定通りということになる。
足元を見るに、雇用統計は未だ労働市場が逼迫している状況を示唆しているし、決してリセッションというわけでもない。
ただ、相変わらず物価高は継続しており、景気がいつ下向き始めるかはわからない状況であることには変わりなく、引き続きFRBは難しい舵取りを求められることになる。
そうした中、ダウの行方は今の位置からどうなるのか。
FOMC明けでもスッキリしない
ダウの日足を見ると、やはりFOMCの手前で失速してしまい、このまま下落もあり得そうな雰囲気ではある。
木曜の寄り付き前の時点で、ダウ先物は前日比240ドル安付近で、もう一押しありそうだ。
ただ、31557ドル付近の75日移動平均線が見えているので、ここで下支えしてもらえそうな気にもなるため、ここは押し目となる可能性もある。
とは言え、楽観はできないし、次のSQまではまだ日があるので、ここまでの上昇を考えると、日柄的には再度調整も考えておくべきだろう。
その場合は25日移動平均線付近までを視野に入れておくべきで、再び31000ドル割れを一応念頭に入れておくべきかもしれない。
FOMCが明けても特に何か指針に変更があるわけでもなく、世界経済は穀物問題など未だ不安定な部分があり、スッキリしないままなのだから、ダウも晴々とした形で進むには、少々難しい場面という気がしている。
為替が気になる
今年2回目の日銀介入以降、ドル円や145円〜149円の間でウロウロしている状態だが、このままレンジの中で収まったまま、というわけにも行くまい。
遅くとも年末年始には動き始めるのではないかと思われるが、その前に日銀が新たな政策を打ち出すとは思えない以上、次に動くとしたら、160円まで一気に行く可能性は無きにしも非ず、と考える。
ただしその場合は、日本国内で相当な物価高が起こることになるため、正直日本国民としてはとても看過できることではない。
のだが、今の状況のままで金利が上げられてしまうのも正直厳しいといった所が本音であり、このままであってくれと祈り続けるくらいしかできないのであるが。
コメント