直近のNY市場(3月13日・現地終値)は、ダウ −0.25% ・ナスダック −0.93% と続落で週末を迎えた。
中東情勢への警戒感が再び高まり、原油価格が高止まりするなかでリスク回避の動きが優勢となり、特にハイテク・AI関連株を中心に売りが広がった。
一方、ダウはディフェンシブ系への資金シフトもあり下げ幅は限定的だったが、ナスダックの1%超の下落は重石として意識されよう。
週明けの日本市場はこの軟調なNY終値を受け継ぎながらの始動となる。

原油高と中東警戒が尾を引く週明け──ダウ

直近(3月13日)の終値は 46,558ドル で、4日間を通じて47,000ドル台を維持できず週を終えた。
4本値を見ると高値 47,124ドル・安値 46,495ドル と、終値は安値寄りで引けており、上値の重さが印象的だ。
今晩は中東情勢と原油動向が引き続きテーマになりやすい。
原油価格が落ち着けばリスク回避姿勢の緩和によって下値を支える動きも期待できる一方、地政学リスクの再燃や米景気指標(NY連銀製造業景気指数・鉱工業生産)が予想を下振れるようであれば、46,500ドルの節目割れを試す展開も想定される。
また、本日よりエヌビディア主催のAIカンファレンス「GTC」が開幕(〜19日)しており、AI関連銘柄への物色が戻るかどうかが先物含めたセンチメントを左右しよう。
想定高値:46,873ドル 想定安値:46,495ドル
「GTC」効果を試す一番乗り──ナスダック

3月13日の終値は 22,105ポイント で、前日比 −207ポイント(−0.93%) と週末にかけて下落した。
高値 22,521ポイント・安値 22,069ポイント とレンジ内で下落し、22,100ポイント付近で週を終えている。
本日からエヌビディアGTCが開幕するため、AI・半導体セクターに材料が提供される場面があれば、22,200〜22,280ポイント付近の抵抗帯への反発を試す展開も考えられる。
ただし、前週の軟調がハイテク全般への慎重姿勢を形成しており、反発しても22,278ポイント近辺では戻り売りが出やすいと見る。
中東情勢の悪化やGTC発表内容次第では22,069ポイントのサポートを割り込む可能性も排除できない。
想定高値:22,278ポイント 想定安値:22,069ポイント
先物安・配当落ち加味で53,200円台寄りを想定──日経平均

前営業日(3月13日)の終値は 53,819円 だった。
夜間の日経先物(大証)は 52,910円 で引けており、現物との差は約909円のディスカウントとなっている。
3月は配当落ち分として概ね 300円前後 が先物に織り込まれるため、これを補正すると実質的な乖離は 600円程度 となり、本日の寄り付きは 53,200〜53,300円前後 が想定される。
前場は先週末の米株安と円相場の方向感を見極めながら慎重な推移になりやすい。
抵抗線として 53,744円(価格帯予想の下値小水準)、54,120円(上値小水準)が上方向の節として意識される。
支持線は 53,287円(直近安値・価格帯予想の下値B水準)が主要サポートであり、ここを割り込むと下値模索に転じるリスクが高まるだろう。
後場は米先物およびGTC関連報道との連動が強まりやすく、ポジティブな材料が出れば53,800円台への戻りを試す展開も考えられる。
想定高値:54,120円 想定安値:53,287円 基本シナリオ大引け:53,200〜53,800円
先物は先週安値52,480円からの立ち直りを確認──日経先物

3月16日の夜間引けは 52,910円(高値 54,060円・安値 52,480円)と、夜間取引中に 52,480円まで売られる場面があったが、引けにかけてやや持ち直した。
現物(53,819円)との比較では約900円のディスカウントとなっているが、前述の通り3月配当落ち分を考慮すれば実質的な乖離幅は縮小する。
本日の日中取引では 52,910円を起点とした戻りの持続性が焦点となる。
円高方向(148円台割れ)への動きが強まればコスト競争力への懸念から下値を探りやすく、52,480円の夜間安値が再度意識される可能性がある。
一方で円相場が安定し、GTCイベントがポジティブな報道を伴えば、53,470円近辺の抵抗を突破できるかが上値シナリオの試金石となろう。
想定高値:53,470円 想定安値:52,480円 注目節:52,910円(夜間引け水準・攻防ライン)
方向感を探るGTC週の入り口──まとめ
直近のNY市場は中東リスクと原油高止まりを背景に続落しており、週明けの日本株にも重石がかかりやすい局面だ。
もっとも、本日よりエヌビディアGTCが開幕し、AI・半導体セクターへの材料出尽くし期待や新発表への期待感が相場のトーンを左右する局面ともなる。
日経平均は前場の動向で方向感が定まりやすく、後場以降はGTC関連の報道と米先物の動きに連動する展開を想定する。
先物の夜間安値52,480円と現物53,287円近辺が下値の目安として意識される一方、上値は54,120円・先物53,470円が当面の抵抗として意識されよう。
米経済指標(NY連銀製造業景気指数・鉱工業生産)の内容にも注意が必要だ。
※本記事は個人の見解に基づく相場観の記録であり、投資の推奨を目的とするものでありません。投資判断は自己責任で行ってください。

