昨晩の米市場はダウが続落、ナスダックはざら場高値をつけた後小幅安となった。

ダウは125ドル安で先週木曜の高値更新後3営業日続けての下落。
それでもまだ木曜の日足の内ではあるものの、上昇分の半値を下回っている。
利下げは織り込み済みの中でFOMCの結果待ちとすると、この後それがゴールとなるのだろうか。
目先の動きだけで言うならばゴールとなる可能性は高いが、ざら場での自動売買、いわゆるAIによる自動取引はニュースに流れる単語を拾って動作すると聞いているので、その単語次第では急激な上昇や下落も想定される。
ただ、結果的にその後の相場全体の動きは必ずしもその通りとなるわけではないので、一時的な上下に惑わされないよう注意したい。
チャートの形的には緩やかな上昇に見えるが、実際は高値圏でもあるためきっかけ次第で簡単に調整入りしそうな気配が十二分にある。
目安になるのは20日移動平均線で、これをどう割り込むか、あるいはそこでどう耐えるかで、その後の動きが見えてくるはずだ。
今週後半はその確認となるだろう。
一方のナスダックはざら場で史上最高値を更新した後下落し小幅安。

8月1日からの平行チャンネルの上限できっちり止まっているため、未だ上昇傾向は続いているものの反動があるとするならここから、といった形に見える。
こちらも20日移動平均線が下値目安の1つになるが、簡単に割り込むようには見えない。
それ故に、実際に割り込んだ場合の下げ方次第では調整幅と時間が大きくなる可能性もあるため、ダウ同様今週は要確認と言える。
先物は小幅安、日経平均は戻り高値からの一服感
夜間先物取引は一時44430円まで下げたものの結果は90円安、44550円で引けている。

SQを超えて権利落ち分の差が230円ほどあるとは言え、現物との差は計算上120円ほど安い位置になる。
戻り高値更新となった後の動きとしては、今日明日の方向性が気になるところだが、米市場のイベント待ちのため判断は難しいところだ。
早くても今晩までは待たないと何とも言えないのだが、それでも今日のざら場で動くことがあるなら、それは何かの根拠を持っての動きだろうから、その方向性は重視すべきだろう。
上値は直近高値44830円だが、これを抜けるのは少々覚悟がいるはずなので、正直難しいだろうと考えている。
一方で44320円を下抜けるまでは調整入りとも言い難く、今日はその上下を意識して取引に臨むことになりそうだ。
日経平均は高値45055円を再度上抜くことができるかどうかとなる。

FOMCと日銀会合を前にして9月後半に向けて一波乱あるとしたらそろそろの時期だし、月末に向かって調整入りということも考えておく必要もあると言える。
下値目安は切り上がってきている安値で、週末の44548円と前日安値の44618円がそれにあたる。
これらを下抜けるとチャート的には天井形成になっていくので注意が必要だ。
とは言えFOMCに日銀金融政策決定会合というイベントが続く中、その結果待ちの今日はあまり大きな動きにはなりにくいと想定される。