週末のNY市場はまちまち。

ダウは35ドル高とほぼ横這いを維持し、チャート上はなんとか保っているように見えたものの、米国のイランへの攻撃でサンデーダウは下落している。
中東情勢悪化から米国の参戦で再びインフレ懸念が再燃、一時的ではあるが、調整となる可能性が高くなってきた。
一旦は60日移動平均線を割り込む形も想定されるが、仮にそうなったとしても、それが続くかどうかはまだわからない。
少なくとも中東の紛争は引き続き懸念事項であり、目先解決の見通しが立っていない点は、市場の重しになると考えておくべきだろう。
ナスダックは98ポイント安。

こちらも移動平均線が下支えになると思われるが、やはり休日取引のCFDは下げており、一時的に20日移動平均線を割り込む可能性がある。
これが一時的な押しで済むかどうかはダウ同様中東情勢次第と思われる。
ダウとは違って下支えとなるものが少ない点が気がかりだが、最悪のケースは一応念頭に置いておくべきだろう。
中東リスクは懸念事項だが、為替は円安で日経平均は上昇チャンスも
週末の夜間先物取引は20円高、38370円で引けている。

ただし、サンデーダウなどのCFDの休日取引は下げており、これが先物のプレオープニングにどう影響するか、注意したい。
下支えは20日移動平均線と5月13日からの下降トレンドの上限付近となる38000円飛び台だが、これを一時的に割り込む可能性はありそうだ。
中東情勢の悪化が長引く場合にどう影響が出てくるかは未知数だが、ここでの下落が後々尾を引き可能性もあるので、今週は注意したいところ。
配当還流のタイミングではあるものの、月末に向けての調整や先買いの売りなども出やすいため、一時的ではあるが先安感が強くなることも念頭に置いておきたい。
これを受けて日経平均は下押しの懸念が大きい。

先物の動き次第でもあるが、20日移動平均線や昨年12月からの下降トレンドの上限付近38000円が下値の目安となりそうだ。
これを割り込んだ場合は、6月13日の終値、38800円台が次の目安で、さらに下はその日の安値の38500円台となる。
そこまで一気に行くことはないと思われるが、逆にそこまで行った場合は一時的に反発も想定されるが、難しい相場がしばらく続くことが想定されるため、無理は禁物だろう。
一方で、NY離れチャンスが無きにしも非ずで、その場合は現状維持の期待もある。
為替が146円台後半に入っており、その可能性も無きにしも非ずで、その場合は38800円台まで再度上昇する可能性出てくる。
寄り付き前の先物の動き次第で今日の方向性は決まりそうだ。