週末、衆院選は各メディアの予想通り、与党の大敗で幕を閉じた。
過半数233議席に対して与党自民党が191議席、公明党と合わせた総数でも215議席と、過半数割れとなった。
当初、石破首相は与党で過半数の維持を掲げていたが、結果は惨敗。
今日の株式市場は大方の予想通り大幅な下落から始まりそうだが、果たして底値はいくらだろうか?
最初の下値目安は240日移動平均線まで、その下は36000円
最初の下値目安は240日移動平均線の36981円付近となるが、寄り付き前の気配であっさりクリアされそうにも思える。
その場合は36000円の節目になるが、もう一段下を考えた場合は、9月9日のブラックマンデーの安値にあたる35247円まで。
1日の下げ幅で直近一番ひどかった8月の下落幅が前日比4451円だったが、流石にそこまではといったところ。
今日は売り一色は当然として、実需としてどこまで日本への期待が薄れいているかどうかにも関わるところであり、また、1日で全てが決まるわけでもないので、今日のところは日計りで小掬いでにげておくべきだろう。
何れにしても大幅な下落は避けられないだろうが、そもそも選挙前にそこまで与党に期待をしていたかというとそんなことはないはずで、であればここは素直に下げを受け入れて、今日のところは引値の落とし所を探る形が望ましい。
明日以降は与党の動向もあるが、議席数を伸ばしたものの第1党にはなれなかった立憲民主党を中心とした野党勢力が、連立政権を目指すかどうか、どう協力協調をしていくかにもよるだろう。
そういった政治の不安定な状況に対して、海外を含めた投資家たちがどう日本市場を見るかで動き方も変わってくる。
少なくとも週の前半は不安定になりがちで、その後は来週の米国大統領選にだんだんシフトしていくと思われ、そちらについても難解な状況になりそうなので、先々への期待はあまり大きく持てないのが現状と言えよう。
今日のところは大人しく成り行きを眺めつつ、逆張りの気持ちで尚且つ焦らずに丁寧に見ていくことが重要と思われる。
下げが1日で終わるかどうかという点も注意すべき。
ダウ大幅続落、ナスダックはザラ場高値更新で反発と米国市場はまちまち
さて、週末の米国市場はダウが大幅な続落となる一方で、ナスダックはザラ場に史上最高値を更新しつつ長い上髭で反発となった。
ダウはこれで5日連続での下げとなり、10月頭の水準まで落ちてきている。
この位置で止まれるかどうかは微妙で、下げが続く場合は最悪60日移動平均線の41641ドル付近までが見えてくることになる。
景気が悪化することがなく労働市場も落ち着いているように見えるが、実質的な金利が高止まりしている状況に対しては警戒感も出ている模様。
利下げに対してこれまで肯定から否定に傾きつつあるなから、再度肯定感が高まりそうにも見えるのだが、インフレが落ち着いてはいるもののまだ収まる気配が見えていない中、FRBが利下げを行うわけにもいかないと思われる。
そうした中で、11月の利下げ見送りという話もあり、また時期的な要因や大統領選前ということもあって、ダウの下落がここで止まるかどうかは少々難しいように思える。
一方のナスダックはハイテクやAI部門の盛り返しもあって、ザラ場で史上最高値の更新となった。
ただ、長い上髭で終わっており、窓も開いている状況で、今晩の動き次第では天井とみなすことにもなりかねない状況。
ダウや大統領選を鑑みると、ナスダックの一人勝ち、となるかどうは微妙だ。
ここまで伸ばしてきた右肩上がりの形が崩れるのかどうか、今週から来週にかけての動きで結果がみえてくることになりそうだ。