昨晩のNY市場は反落となったが、噂されていたほどNVIDIAの決算の影響は今のところ見られないようだ。
一時400ドルほど下げたダウだったが、結果は100ドル安程度で引けている。
長い下髭ではあるが、ここからの反発は今のところ若干弱気な中立といったところだろうか。
高値の位置にあるので更なる高値更新には具体的なネタが必要になってくると思われる。
ここは再度調整入りもやむなし、と考えておくのが良いだろう。
ナスダックは200ポイントほど下げて終了した。
NVIDIAの決算は投資家たちやメディアの予想通りとなり、大きなサプライズにはならなかったものの、やはりこれまでの成長の勢いを見ているだけに売り先行となった模様。
引け後の決算では売上高が2.2倍、増収増益という結果だが、それでも市場の反応はネガティブなものになっている。
結局は需給の問題で、買われ過ぎで期待され過ぎといったところだろうか。
株式市場はある意味人気投票なだけに、実際の業績通りに評価されることはあまり無いのが実情で、その結果とも言えるだろう。
何れにしてもここはまだ調整局面が続きそうで、イベント通過で晴れて上昇局面へ、というわけにはいかないようだ。
先物220円安、イベント通過も関係なく調整続く気配の日経平均
夜間先物取引は220円安、38150円と軟調な結果になった。
市場やメディアはNVIDIAの決算をこれでもかと強調していたが、結局過ぎて仕舞えば何ということはない、予想通りの決算となり、それを受けて市場が何かあったかというと、すでに織り込み済みだったというオチ。
これでジャクソンホールに続いて手がかりがまた1つ減り、結局は実需の影響のみという状況になるのだが、権利落後の月末だけに、覇気のある動きになるとは思いにくい。
とはいえ先物先行で下げそうな雰囲気でもなく、結局、先週からの動きとあまり変わり映えのしない展開になりそうだ。
その上で現物の動きを考えると、やはり先週から昨日までの高値となる38400円台が1つの目安になるだろう。
これを抜けられるならば上昇の目も出てくるのだが、先物はあってもざら場ではまだ見ていないので、実際にそれが見られるかどうかといったところ。
これが無理だと少なくとも頭の重い展開になるのは確定で、為替の動き次第という何とも残念なことになりそうだ。
そのドル円だが、144円から下はまだ確定的な動きにはなっておらず、かといって8月前半のような円安傾向への回帰もあまり想定できない状況。
再度に日銀のコメントが出れば動きもハッキリする可能性もあるが、自民党総裁選を前にそういった動きが見られるかどうかは微妙だろう。
そう考えると上値は限定的で、ここから再度調整もあってもおかしくはなく、ちょっとしたきっかけで下げに転じる可能性もある。
やはり38000円を再再度割り込んだところから、どこまで下値を追って行くかによると思われる。
20日移動平均線が上昇してきており、37670円付近に位置しているので、ここを下支えにできるかどうかが今日明日の手がかりになりそうだ。
いずれにしても、強気に離れそうにない相場が続くと思われる。