昨晩のNYはダウ反発、ナスダック続伸となった。
PPIは予想を上回り、今晩のCPIの準ずる可能性が高くなってきたが、それでもなお市場は反発、ダウは高値を維持している。
まだ抜けたとは言えないが今晩次第ではもう一段上を目指すことになってもおかしくはないだろう。
尤も、それが必ずしも業績によるものではなく、あくまでファンドの決算に向けた都合である可能性も念頭に入れておくべきではある。
ナスダックは続伸。
再度高値更新へのチャンスとなってきたが、果たして素直に喜んでいいのか悪いのか、迷うところだ。
先にも書いた通りファンドの都合による需給が原因だった場合、どこかでどかっと落ちてこないか心配にもなる。
ただ、得てしてそういう考えや疑問を持つ投資家が多い時は、実際にはそうならないことが多いので、SNSなどの周囲の声に耳を傾けてみるのもいいかもしれない。
ミーム株が再び話題になっているところを見ると、正直まともな状況とは思えないので、やはり需給要因のみの上昇では、と思ってしまうのだが、どうだろうか。
先物290円高で日経平均は反発もまだ疑心暗鬼
夜間先物取引は290円高、38600円での引けとなっている。
トレンドレンジの上限で止まっていることもあって正直まだ気の抜けない位置だが、これを抜けて39000円に近づけるのなら望みはありそうだ。
それが今日なのか明日なのかはわからないが、今日の終値の位置と明日の動き次第では、少し希望が持てそうでもある。
今日はそれを受けて現物は上昇となりそうだ。
38600円は先週金曜の高値には届いておらず、今日はその時の高値38700円台後半が最初の上値の目安となりそうだ。
その上でなお38900円台をつける可能性はあるだのだが、今日はそこを維持できるかどうかが重要になる。
先物チャートは38800円台に載せることができれば上昇トレンドのレンジ内に入ってくるので、かろうじて下限付近での推移が期待できるようになる。
現物は過去の高値ライン38975円があるので、少なくともそこまで行けるかどうか、今日は重要な1日になりそうだ。
逆に失速してしまうと明日以降が苦しくなるため、引値には注意が必要だ。
下値の目安は38400円付近、20日移動平均線あたりになるので、これを大きく下抜けて行ってしまわなければ先のシナリオの可能性は残っていると考えていいだろう。