
直近のNY市場(2月26日・現地終値)は、ダウ**+0.13%・ナスダック-1.18%と明暗が分かれた。 NVIDIA決算は売上高・EPSともに市場予想を大幅に上回る好内容だったが、朝方に一時+5%高まで上昇したNVIDIA株が「好材料出尽くし」売りで引けにかけて急反落し、-3.46%**で終えた。 この「事実で売る」展開がハイテク全般に波及し、ナスダックを大きく押し下げた一方、ディフェンシブ株や金融株に資金が回ったためダウは小幅プラスを維持した。 本日(2月27日)の日本市場は、このナスダック安・NVIDIA急落という重荷を引き継いだ形で開始となる。
好材料出尽くし売りを消化できるか──ダウ
前日(2月26日)のNYダウ終値は49,499ドル(前日比**+63ドル・+0.13%**)だった。

ナスダックが大きく崩れる中、ダウはディフェンシブ・金融セクターへの逃避資金に支えられて小幅続伸した。 ただし、構成銘柄のアマゾンやボーイングなど幅広い銘柄への売りも確認されており、地合いが強いわけではない。 今晩は米個人消費支出(PCE)物価指数の発表が控えており、インフレ鈍化が確認されれば利下げ期待の高まりからダウを支える可能性がある。 一方でPCEが予想を上回ればリスクオフが強まり、50,000ドル手前での上値の重さが意識されやすいだろう。 ナスダックのさらなる下落がダウにも波及するリスクにも注意が必要だ。
想定高値:50,133 想定安値:49,237
出尽くし売りの余震はどこまで──ナスダック
前日(2月26日)のナスダック終値は22,878(前日比**-274・-1.18%**)だった。

NVIDIA決算は内容こそ申し分なかったが、本番取引での株価は朝方の急騰から一転して-3.46%と大幅安で引けた。 「噂で買って事実で売る」典型的な動きであり、AI銘柄全体の高いバリュエーションへの警戒感が改めて浮き彫りになった格好だ。 今晩の焦点は、昨日の下落が一時的な調整にとどまるか、さらなる売りへと連鎖するかだ。 22,600〜22,700台の支持帯を守れるかが試される。 PCEの結果が良好でAI銘柄への見直し買いが入れば反発も十分あり得るが、ブレ幅の大きい地合いが続くとみるのが自然だろう。
想定高値:23,654 想定安値:22,670
最高値更新の勢いは続くか──日経平均

前日(2月26日)の日経平均終値は58,753円(3日続伸・連日の終値最高値更新)だった。 本日の寄り付きは、CME日経先物(夜間終値)の58,710円とナスダック安を加味し、58,400〜58,700円台での軟弱な寄り付きを想定する。
前場は、NVIDIA急落・ナスダック安の影響を受けた半導体株(アドバンテスト・東京エレクトロンなど)への売りが先行しやすい。 連日の最高値更新で短期的な過熱感もあり、利益確定売りも出やすい局面だ。 一方で、ドル円が156円台前半と円安基調を維持していることや、日銀のリフレ派審議委員起用による利上げ観測後退が下値を支えるとみる。 後場は今晩のPCE指数を意識した様子見姿勢が強まりやすく、大きく方向感を出す展開は難しいだろう。 58,500円近辺が当面の支持帯として機能するかが焦点となる。
想定高値:59,808円 想定安値:58,436円 基本シナリオ大引け:58,500〜58,800円
夜間に示した底堅さを守れるか──日経先物
日経先物(3月限)の夜間4本値は、始値58,820円・高値59,250円・安値58,280円・終値58,710円だった。

夜間取引ではNVIDIA急落を受けた時間帯に58,280円まで売られたものの、終値は58,710円と切り返しており、相応の押し目買い需要があったことを示している。 本日の日中取引では、この夜間安値58,280円が直近のサポート節として意識されるだろう。 ドル円155円台後半への円高進行はリスク要因であり、155.50円を割り込んでくると先物の下落圧力が強まりやすい。 逆に156円台をしっかり維持できれば先物も58,500〜58,700円レンジでの底堅い動きを保てると想定する。 今晩のPCE結果待ちでポジションを傾けすぎない判断も一考に値する。
想定高値:59,100円 想定安値:58,200円 注目節:58,280円(夜間安値・直近サポート)
ナスダック安の重荷と円安の支えが綱引き──まとめ
本日の相場を一言で表すなら「NVIDIA出尽くし売りの余波と円安サポートの綱引き」だ。 ダウの小幅続伸はポジティブだが、ナスダックの-1.18%とNVIDIA急落の重荷は無視できない。 半導体関連株の調整が日経平均の上値を抑える一方、円安維持と最高値を更新した勢いが下値を限定する構図が続くだろう。 今晩のPCE物価指数が相場の方向性を左右する重要イベントであり、その結果を確認するまでは慎重な姿勢が望ましい。
※本記事は個人の見解に基づく相場観の記録であり、投資の推奨を目的とするものではない。投資判断は自己責任で行うこと。

