昨晩のNY市場はほぼ変わらずの横這いとなった。

ダウは高値更新一歩手前で足踏み状態といったところ。
PPIが前月比で予想を上回った結果、前日までの利下げ期待が若干下がったこと勢いを失ったと報道されているが、実際のところはどうなのだろうか。
四半期決算発表もほぼ終わりに近づき、一通り買いの手も一巡して需給が落ち着いてきたとも言える。
もとよりダウに対しては買われすぎと言う意見も散見されており、ここでの足踏みは妥当なところかもしれない。
あとは今晩発表の指標、小売売上高をネタに再度上昇となるかどうかだろう。
それが過ぎると次のFOMCまでの間、需給バランスがどちらに傾くかで方向が決まることになりそうだ。
ナスダックは終値ベースでは横這いだが、チャートの形状からは高値から若干下げた形に見える。

日足は陽線なのでまだ高値更新の期待は残るものの、今晩の結果次第では足踏みが続く可能性も出てきそうだ。
ポジティブなサプライズといえば、インテル株を政府が保有するという話が出てきたことだろうか。
トランプ大統領の発言があったとするブルームバーグの報道のおかげでインフレ懸念による失速を免れたとの見方が多い。
利下げはほぼ確実と思われるものの、これまでFRBはトランプ大統領の圧力に反発するかの如く頑なに利下げを先延ばししてきた経緯もあり、一抹の不安も残る。
仮に9月の利下げがなかった場合、おそらく市場は調整を余儀なくされる可能性もあり、非常にセンシティブな期間となるだろう。
そこに向けてまだ助走期間ではあるが、それまでの間は少々難しい展開が続く可能性ああり、一旦調整入りも考えておくべきだろう。
先物150円高も戻り鈍く、日経平均は一時的な調整へ
夜間先物取引は、一時42520円まで下げたもののその後は戻って結果は150円高の42770円での引けとなった。

形的には戻りが鈍い状態に見えるが、ざら場でどう挽回できるか、確認したいところ。
気になるのは昨日とおとといの日足の形で、いわゆる弱気の包み足となっている点。
週末でもありまたお盆休み最後の1日となる今日は、ここで何か変わる転換点となる可能性もあるので注意が必要だろう。
チャート上では4月22日からの上昇トレンドの平行チャンネル内に一旦は入ったものの再び下抜け、6月23日からの平行チャンネルの上限で上値が抑えられた格好。
今日の終値ベースで42850円以上をつけて引けることができるかどうかで、来週以降の方向性がある程度占えるのではないだろうか。
日経平均は昨日大きな陰線となった。

先物の終値からすると続落とまでは行かないものの、長い陰線の下部分での動きとなりそうだ。
週末でもありこれまでのような買いの手はあまり期待ができないと思われるため、続落となる可能性もある。
小幅ながら一昨日は窓を空けての上昇だったため、その窓を埋めた点だけは評価したいところ。
とは言え長い陰線の後だけに、戻りが鈍い場合は来週の調整入りも念頭に置いておく必要がありそうだ。
上値の目安はその陰線の半値、42870円付近となる。
これを上抜けて引けることができるなら、来週戻りも期待できそうだ。
その上は43000円が目標となるだろう。
一方で下値は昨日の終値や安値、火曜の終値のある42600円台が最初の目安で、これを下抜けると42400円台で止まるかどうか、といったところだろうか。
週末でもあり高値から下げた後でもあり、ここまでの急騰に対する反動も出やすいので、注意したい1日である。